親子が共に癒される時間― 楽器づくりとベビーマッサージ教室

講座で得た丁寧な指導と仲間からの学び


大学で保育者養成に携わる清水桂子さんは、北翔大学短期大学部こども学科に所属し、「保育内容総論」や「こどもの理解と援助」などの科目を担当されています。保育士・幼稚園教諭二種免許状・リトミック指導員・音楽療法士といった資格に加え、2020年に「アタッチメント・ベビーマッサージ」、2024年に「育児セラピスト1級」を取得されています。

講座では、講師から大変丁寧な指導を受けたことに加え、受講者同士がそれぞれの経験や専門性を活かしながら学び合う姿勢に強い刺激を受け、情報交換の機会も大きな学びにつながったと振り返っています。

講座で得た丁寧な指導と仲間からの学び


現在は、幼稚園や保育施設での園開放行事や未就園児教室、子育て支援事業を通じて地域の親子を対象にベビーマッサージを行っています。活動を始めたきっかけは、幼稚園の先生からの依頼でした。以降、園と相談しながら実施方法を工夫し、継続的に取り入れています。

これまでに同じ幼稚園で、昨年度は2回、今年度は1回のベビーマッサージを実施しました。時間は午前10時30分から12時のプログラムの中で行われています。昨年度は自由遊びの後にミニ講座とベビーマッサージを一斉に実施し、参加者全員で取り組みました。今年度は方法を改善し、自由遊びの時間を大きな枠組みとし、その一部にベビーマッサージのブースを設けました。参加者が自由なタイミングで立ち寄れるようにしたことで、小グループで2~3回展開し、終了後は雑談や遊びに戻るなど、自然な流れが生まれました。

親子のつながりを広げる工夫とこれから

活動の中では、お父様が丁寧に赤ちゃんと関わる姿も見られ、とても印象に残りました。また、ベビーマッサージとあわせて「心地良さ」をテーマに手作りの楽器やセンサリーボトルを紹介し、作り方や活用法を伝えることで、参加者が家庭でも実践しやすくなりました。音色や素材が雰囲気づくりに役立ち、大人にとっても癒しの効果が感じられたほか、参加者同士の話題にもつながり、子育ての楽しさを共有するきっかけにもなりました。



今後については、「ベビーマッサージを一度やってみたかった」という声が多く寄せられていることから、必要とされる場に出向き、活動をさらに広げていきたいと考えています。


清水 桂子さん(北海道)/ 北翔大学短期大学部教員

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