活動5年目を迎えるアタッチメント広島で「お腹の赤ちゃんとママが繫がる座談会」を開催

広島を拠点に、子育て支援活動を行っている「アタッチメント広島」。看護師の杉原美代子さん、保育士の岡本雅子さんと宮河由美さんら、志を同じくするメンバーが集い、活動をしています。

今年7月に、「アタッチメント広島」の活動として、岡本さんの主宰する「ベビーキッズ教室tokotoko」で、杉原さんが講師となり、「お腹の赤ちゃんとママが繫がる座談会」の第1回目を開催されたとの報告をいただきましたので、ご紹介します。

今期のテーマは「リアル回帰」

2018年にはじまった「アタッチメント広島」の活動は今年で5年目を迎えます。

今年の活動テーマは「リアル回帰」とのこと。

5月からコロナの5類移行を受け、さっそく7月に対面で「お腹の赤ちゃんとママが繫がる座談会」を岡本さんの主宰する「ベビーキッズ教室tokotoko」で行われたそうです。

この座談会のアイデアは、杉原さん、岡本さん、宮河さんが「アタッチメント広島」の打ち合わせででた話題「最近、現場で気になる妊婦さん、気になる赤ちゃん」がかたちになったものだといいます。

3人の現場での気づきから生まれた座談会

その打ち合わせででた3人それぞれの気づきは次の通りだったそうです。

産婦人科のベテラン看護師の杉原さんからは、次のようなお話があったといいます。

「最新の周産期医療では生まれる前から何でもわかる。生まれる前から妊婦さんはSNS情報社会が当たり前になっている。産婦人科看護師の私には、何も起きていないのに、心配や不安を探しているようにみえる。
妊娠期は幸せいっぱいの時期。その反面、妊婦さんは目の前の幸せにフォーカスするのを忘れてしまいがちになるのだなと私は気づいた。
そんな妊婦さんの心配や不安解消のため、妊婦さんご自身がお腹に触れたり、マタニティヨガでお腹の赤ちゃんと繫がる体験をするプライベートレッスンを始めたい。」

「ベビーキッズ教室tokotoko」として活動されている保育士の岡本さんは次のようにお話されています。

「1歳前から未就学児での関わりが多いが、赤ちゃんの発達の学び直しを考えた時に、本当はうまれる前から、ママに寄り添っていくのが良いのではないかと感じている。また、自分の娘の妊娠、妊婦生活をみていてよりその思いが強くなり、形にしたいと思った。」

ベビーマッサージ教室を担当されている宮河さんからは次のようなお話があったそうです。

「コロナ禍が長く続いた影響で、ママが体感しないことに慣れてしまっている。
教室に参加して下さった方のアンケートで、『久しぶりに人と接しました!』と言う回答をしばしば目にする。
また、教室時間に限りがあるため、子育てに関する質問・相談をできるママと発言できなかったママもいらっしゃるのではないかと振り返っている。」

こうした3人の現場での気づきから、「お腹の赤ちゃんとママが繫がる座談会」が生まれたそうです。

7月に第1回目を開催

第1回目は、今年7月に出産を控えた岡本さんの娘さんに向けての開催でした。

杉原さんと、初めてお孫さんをむかえられる岡本さん、初めて母になる岡本さんの娘さんの3名で行いました。

座談会では、おなかの触れ方、おなかの中の赤ちゃんの様子、おなかの赤ちゃんとのコミュニケーションの取り方などを、杉原さんがお伝えしました。ゆったりと音楽を聴きながら、杉原さんがお二人からいろいろな話を引き出されながら、すすめられたそうです。

参加者の変化

座談会に参加された岡本さんは次のようにお話されています。

「出産に向けて不安な気持ちだった、娘の表情も和らぎ、おなかもゆったりした様子(三人で大きなお腹に触れ、体感)。出産が少し不安だった娘も今まで以上に赤ちゃんを愛おしく感じ、出産に前向きになれたとの感想でした。」

そして、初めて孫を迎える岡本さんご自身にも変化があったといいます。

「心が和らぎ、ゆったりと娘のおなかに触れると赤ちゃんも応えてくれ、私までとても幸せな気持ちになりました。」

今後の展望

岡本さんの主宰する「ベビーキッズ教室tokotoko」では、今年の夏から、赤ちゃんが生まれる前からママに寄り添う、こうした座談会を定期開催していかれるそうです。

「今後の開催の様子もまたご報告させていただきます」と岡本さんはお話されていました。

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