“泣いてもいいよ”が合言葉 心をほどくベビーマッサージの時間

ママと赤ちゃんに寄り添うベビーマッサージ

菱田梓さんは、市民館の和室やお客さまのご自宅で、ベビーマッサージのレッスンを行っています。グループレッスンでは複数の親子が一緒に集まり、アットホームな雰囲気の中でふれあいを楽しみます。また、マンツーマンのレッスンでは、個々の親子に寄り添いながら、ゆったりとした時間を提供しています。


活動を始めたきっかけ

活動を始めたのは、菱田さん自身の出産体験がきっかけでした。2年前に第一子を出産したものの、思うように子どもを可愛いと感じられず、戸惑いやつらさを抱えていたそうです。そんな時に出会ったのが、近所で開催されていたベビーマッサージ教室でした。講師の方に気持ちを受け止めてもらい、わが子にマッサージをした瞬間、「初めてちゃんと向き合えた」と感じたといいます。この体験を通して、「自分のように悩むママに寄り添いたい」との思いから活動をスタートしました。

出産前は保育士としてフルタイムで勤務していましたが、レッスン活動を中心にするため、現在はパート勤務に切り替えて両立しています。

大切にしていること

菱田さんが大切にしているのは、「赤ちゃんのペースに合わせること」。マッサージの際には赤ちゃんの様子をよく観察し、手の密着の仕方や動かすスピードなど、ママたちが安心して実践できるよう丁寧に伝えています。また、ママ自身もリラックスできる雰囲気づくりを心がけ、親子で笑顔になれる時間を提供しています。

最後までふれあいを楽しめる工夫


保育士としての経験を活かし、レッスン前には「ふれあい遊び」を取り入れて、ママの緊張をほぐしつつ赤ちゃんの様子を観察しています。レッスンの最後には絵本の読み聞かせを行うこともあり、親子が最後まで温かなふれあいを楽しめるよう工夫しています。

また、レッスン中に赤ちゃんが泣いてしまっても、「たくさん泣いていいんだよ」と優しく声をかけ、ママが安心できる雰囲気を大切にしています。ママと一緒に赤ちゃんの「そのままの姿」を受け止め、良いところを見つけて伝えることで、親子が自然に笑顔になれる時間をつくっています。

菱田 梓さん/ 保育士(パート)

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