

Interview
重度のハイリスク児童の事例/5歳児・体重10㎏
出産時超低体重(660g)、視力がない可能性、4カ月児くらいの発達、首がすわりきらず、寝返りをしはじめたくらい、頻繁な痙攣発症による救急搬送入退院を繰り返す状態。
この子が入園した当初、寺井さんは、「保育をとおして何かしてあげられることはないか」と考え、「少しでも発達のプラスになれば」という思いでベビーマッサージを取り入れました。始めた当初は、探り探りの毎日でした。
これにより、本人の予測による応答が生じやすい効果があるようです。また、同じ歌に合わせることで、こちらの時間管理にもなります。
朝日を浴びる目的で外出50分/1時間に1回の水分補給/手を支えて起き上がる腹筋運動20回
保育している中でベビーマッサージをとおした身体へのアプローチに大きな手ごたえを感じています。ベビーマッサージをいつも同じ手順で受ける事が、身体への効果とともに愛着の育ちへの積極的な援助になっているようです。
定形発達の子どもたちでは、当たり前に思っていたことも、発達が極めてゆっくりでムラがあるこの子にとっては、まったく意味合いが違います。小さな発達のあしあと一つ一つが、この子の『育つ力』を物語っています。人はどんな状態であっても、育ちたいという力を備える建設的な存在なのだと実感します。
Basic course
Skill up course