Interview

同志4人で続けるボランティアのベビーマッサージ教室

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京都府にお住いの保育士、塩田智香子さんは、2016年3月から同じ保育園に勤務する仲間とともに地域の子育て支援としてベビーマッサージ教室をボランティアで行っています。

塩田さんからこれまでの活動についてご報告をいただきましたので、ご紹介します。

保護者の悩みに応えたいと資格を取得

私は、これまで保育士として働くなかで、保護者の方から「小さな子どもとどう向き合えばいいのかわからない」といった悩みをたくさん聞いてきました。

その方法のひとつとして、ベビーマッサージをお伝えできたらと思ったことがきっかけとなり、「アタッチメント・ベビーマッサージインストラクター」の資格を取得しました。

同じ資格を持つ3人と管理栄養士が協力して始めたベビマ教室

ベビマの資格を取る際に、同じ保育園ですでに日本アタッチメント育児協会のベビマ資格を持っている方がいたので、相談していました。自分でも調べていくうちに、最終的には協会の理念に共感したこともあり、「アタッチメント・ベビーマッサージインストラクター」の資格を取得。

その後、同じ園の別の保育士も同じ資格を持っていることがわかり、自然な流れから3人で集まりベビマ教室を始めることになりました。そこに、管理栄養士の資格を持つ方も共感し、加わってくださり、常時4人で活動しています。

ボランティアとして活動することを選ぶ

はじめは、勤務先の保育園で地域の子育て支援の一環として開催できたらいいなと話し合っていましたが、状況的に難しいと判断し諦めました。

他の場所を探していたところ、統廃合で廃校になった小学校を地域住民が利用できるようになったのでそこの和室を借りて、ボランティアでベビーマッサージ教室を始めることにしました。

丁寧な関わりを持てる定員数に

教室は2カ月に1回、日曜日に開いており、平均すると毎回5組くらいのご参加をいただいています。

お一人おひとりと丁寧に関わりたいという思いがあり、あまりたくさんの募集はしていません。勤務先の保育園で教室の案内はさせていただけているので、0歳児クラスの方で興味のある方に案内したり、以前にご参加いただいた方のお友達などへ口コミで広がったりしています。

リピーターの方も多いので、ベビーマッサージの内容も参加者の様子を見ながら毎回変えています。ベビマを伝えられる人間が3人いるので、1人は全体の前に出てやりますが、他の2人は参加者の様子を見ながら、隣についてマンツーマンで教えるといった、きめ細やかなフォローができています。

雑談会のなかから子育ての悩みが浮かびあがる

教室時間はだいたい1時間半くらいを予定しています。ベビマの前後で行う雑談会をとても大切にしており、時間としてはそちらの方を長くとるようにしています。

流れとしては、はじめに参加者の方に自己紹介をしてもらい、緊張をほぐすための手遊び、触れ合い遊び、わらべうたをお子さんと一緒にやります。シフォンハンカチを使った「いないいないばあ!」遊びをしたり、スキンケアの話をすることもあります。

そこからベビーマッサージをやって、その後はそのまま雑談会となります。参加者全員で話すこともありますし、メンバーそれぞれが参加者の方とマンツーマンでお話するときもあります。子育てのしにくさや悩み、スキンケアの悩み、離乳食についての相談などが話題にのぼります。

離乳食づくりのコラボ企画も好評

雑談会のなかで、お母さんたちからは離乳食に関する相談がとても多く寄せられます。開始時期、作り方、便秘気味で何を食べさせたらいいかなど、専門的なことを聞かれるので、管理栄養士がメンバーにいてくれるのは本当に心強いです。

仲間の管理栄養士は、私たちのベビマ教室とは別に、地域のお母さんたちへ離乳食づくりを教えるサークル活動も行っており、その方のご縁から、私たちのベビマ教室でも「赤ちゃんの簡単ごはん」という離乳食づくりを学ぶコラボ企画が実現しました。

実際に離乳食をつくって、参加者で試食するのですが、とても好評でこれまでに3回開催しています。「裏ごしってどうやってやるの?」「月齢に合った食材の大きさとは?」といった質問が活発に飛び交い大変有意義な時間となりました。

保育士だからこそ伝えていけることを

保育士として保護者と関わっているなかで、子育てに不安を持っている方がとても多いと感じています。

それは、核家族化や情報社会といった子育てをめぐる環境が昔と比べ、大きく変化していることに原因があるように感じます。身近に相談できる相手がいなかったり、スマホやパソコンでなんでも調べられるため、何が正しいかの判断が難しい場合も多いです。

そうしたなかで、専門的な知識を持った私たちだからこそ、伝えられることがあり、伝えていく場所がこの活動なのだと思っています。

お母さんたちから届く声がさらなるやる気のもと

「子どもから“マッサージして”とくるようになった」
「話を聞いてもらってリラックスできた」
「遊び方がわからなかったけれど、今日教えていただいたことを家で実践してみます」
「子どもとゆったりと関われて楽しかった」
「ありのままの自分で大丈夫、子育ても大丈夫と感じられる時間でした」

お母さんたちから届く、そんな嬉しい声に4人のやる気も増しています。

お母さんたちが安心できる場所をつくりたい

ベビマ教室へ参加されたお母さんが笑顔で帰られる姿を見ると、私たちのしていることがお母さんたちに子育てを楽しもうと思ってもらえるきっかけになれているのかなと嬉しく思います。

また、お母さんたちの悩みや不安に耳を傾け、共感し合って、安心できる場所になることが大切なのだと思っています。

コロナ禍で、インスタグラムで会員限定の発信も

ただ、今年はコロナ禍で、集まることが難しくなりベビーマッサージ教室ができていません。何かしたいと思いながら、仕事柄、対策に追われ、なかなか踏み出すことができずにいました。

インスタグラムで手遊びやふれあい遊び、簡単クッキングなどを会員制で紹介してはどうか、ということになり、始めてみています。ウィズコロナといわれるいま、どういう形で教室を続けていくのがいいのか仲間と思案しているところです。

学び続ける源は、子どもの健やかな成長を願う思い

これまで、ベビーマッサージ以外にも、育児セラピストやベビマを卒業したお子さんのためにキッズマッサージ/キッズジムの資格、お母さんたちの関心の高い食育、発達の悩みに寄り添うために発達支援の資格を取得してきました。

これまで学び続けてきたのは、子どもたちと接するなかで出てくる疑問点を解決するためであり、子どもたちの発達過程を踏まえた健やかな成長をきちんと学術的根拠を持って手助けしたいと強く願っているからでもあります。

そのためには、保護者の方に共感しながら寄り添い、なんでも話せるパートナーとなること、保護者の方がお子さんとアタッチメントが構築できるようサポートすることが何より大切だと思っています。

保護者の方が、子育てに対する自信や安心感を持ち、発達過程の大切さも理解しながら、楽しんで子育てができるよう、これからも子育て支援を続けていきたいです。

これからも、ほっこりとできる交流の場を目指し

子育ての悩みや困っていることを保護者の方とともに共有・共感しながらアタッチメント(愛着形成)の大切さや子どもと一緒に共育ちしながら楽しんで子育てをしてほしい、子どもの姿に向き合い、子育てを子ども目線で楽しみながら愛着形成をしっかりとしていってほしい

――私たちの活動が保護者の方たちにとって安心できて楽しめて、ほっこりとできる交流の場となるよう、これからも4人の力を合わせて続けていきたいです。

塩田さん、ご報告ありがとうございました。

塩田智香子さん(京都府)

保育士

アタッチメント・ベビーマッサージインストラクター

アタッチメント・キッズマッサージ/アタッチメント・ジムインストラクター

アタッチメント・食育インストラクター

アタッチメント・発達支援アドバイザー

育児セラピスト