Interview

開業助産院から広がるママたちの交流の場づくり

  1. ホーム
  2. インストラクター活動紹介
  3. 開業助産院から広がるママたちの交流の場づくり

群馬県で、「すこやか助産院」を営む佐藤裕子さん。ご自身の助産院で、「ベビーマッサージ教室」と産前・産後に対応した「アタッチメントヨガ教室」を開いています。さらに、ママたちの子育ての不安に寄り添いたいと子育て支援センターをはじめ、ハンドメイドカフェやレンタルルームでも教室を開いていらっしゃいます。

そんな佐藤さんから、現在の活動についてご報告をいただきましたので、ご紹介します。

助産院の開業に合わせて資格を取得

佐藤さんは、助産院を開業された2016年に「ベビーマッサージ教室で、ママたちと交流の場をつくりたい」と、「アタッチメント・ベビーマッサージインストラクター」の資格を取得されました。

受講後は、アタッチメントやスキンシップの重要性をこれまで以上に痛感したといい、教室にくるママたちには毎回必ず、伝えているといいます。

産前・産後をサポートしたいとアタッチメントヨガを受講

さらに、2019年に「アタッチメント・ヨガインストラクター」を取得。ママたちの産前・産後のサポートに「少しでもお産がスムーズに進み、産後も体が軽くなればいいなと、それによりママたちの気持ちも明るくなれば」との思いで、取得されました。

また、2018年には、教室に一緒にくる赤ちゃんのご兄弟にも対応したいと「アタッチメント・キッズマッサージ」を受講されています。

4つの活動場所で教室を開催

現在、佐藤さんは4つの場所(助産院、子育て支援センター、ハンドメイドカフェ、無料のレンタルスペース)で、それぞれ「ベビーマッサージ教室」や「アタッチメントヨガ教室」を開いています。

子育て支援センターは、毎月、定期的に開催しており、そのほかは、お申込みに合わせて開催しているそうです。

「私は、助産師会の母子訪問もしていますが、ここ数年コロナ禍の影響で『訪問は絶対に受けないといけないのか?』とおっしゃるママもいます。まだまだ人の多い場所に行くのは、抵抗のあるママたちが多いのかなと思います。」

そのため、佐藤さんの教室では、感染予防をしっかりとしたうえで、3組を上限としています。また、助産院ではマンツーマンで受けられるように時間調整をしています。

助産院のベビマ教室は、マンツーマンで開催

助産院でのベビーマッサージ教室は、来院された方や、HPでの案内を見られた方が、メールやお電話で予約されるといいます。

先日も、授乳トラブルで来院された方が、ベビーマッサージ教室のことを知ると早速、HPから予約されたそうです。

「ママと赤ちゃんのお出かけは、コロナ禍でますます場所が限られていますが、マンツーマンのベビマ教室は安心して来てもらえていると感じます。子どもの体重も計ってもらえ、ベビーマッサージもできるので、ママたちからはリフレッシュになると好評をいただいています。」

1時間半ほどの教室は、ママと赤ちゃんのペースに合わせてゆっくりとすすめています。

「途中で授乳したり、赤ちゃんがうんちしてしまったり、寝てしまったりもするので、状況に合わせて何回かに分けてすすめています。なので、1回だけということでなく、通ってくださる方が多いです。」

ベビマ教室で、佐藤さんが必ず伝えていることがあります。

「しっかりとスキンシップをすることの大切さ、アタッチメンを形成する大切さを毎回お伝えしています。ママたちも真剣に耳を傾けて聞いてくれています。」

子育て支援センターで教室を始めたきっかけ

子育て支援センターでは、毎月、3組に限定して「ベビーマッサージ教室」と「アタッチメントヨガ教室」を開催しています。

「自分の子どもが3人とも通っていた保育園の子育て支援センターというご縁で始めました。それまでも、地域のママたちから病院にいく程ではないけれど、子育てのちょっとした心配ごとをメールで相談されることが多くありました。」

そうしたやりとりのなかで、佐藤さんは、「ママにとっては、二人目の子でも三人目の子でも、その子にとっての子育ては初めてなので心配なことがたくさんある」ことを痛感しているといいます。

ネットで調べたら余計心配になる、これでいいのかなと思ったことに専門家からひと言「それで大丈夫だよ」と言ってもらいたい、そんなママたちの本音に触れてきました。

「子育て支援センターの教室は、ママたちの不安や心配に寄り添いたいとの思いで、地域のボランティア活動として行っています。ママたちとの交流の場をつくることで、ネットワークが広がることを期待しており、今後も続けていきたいと思っています。」

人気のアタッチメントヨガ教室

「アタッチメントヨガ教室」が、子育て支援センターでは人気だといいます。

「お子さまと一緒にできるヨガをしています。生後6カ月を過ぎるとハイハイでおもちゃの方へ行ってしまったりするのですが、そんなときも、保育士さんが常時二人いらっしゃるので、お子さまをお任せできるのがママたちにとっても安心なようです。自分の時間が持てたとおっしゃって、リピートしてくださる方が多いです。」

いま、助産師として感じること

佐藤さんは、ママたちと接するなかで、「いまのママたちは、少子化、コロナ禍の影響もあって、子育てに不安をより抱きやすくなっている」といいます。

そのため、その不安にどう寄り添うのか、十分な配慮が必要であると感じています。

「例えば、病院で授乳方法を教わっていても上手くできないと来院される方がいます。昔の指導のような、スパルタでは上手くいきません。授乳回数10回/日は普通のことですが、その方にとっては、1日6回の授乳でも頑張っているのです。そこを、どうベースアップさせていくのか、指導的に言うのでは上手くいきません。ママの気持ちに寄り添いながら『一緒に歩んでいきましょう』と言う、すべてにおいて、そういう姿勢で接するように心がけています。」

ママを孤立させないための子育て支援をしたい

佐藤さんは、コロナ禍になり、孤独に子育てをせざるを得ないママが多くなっているといいます。

「ベビマ教室でも授乳相談でも、いろいろと質問がでてきて、2時間以上になることもあります。お話を聞くと、ご主人が帰って来るまではお家で一人、実家にも頼れない、そういう方が多くいらっしゃいます。」

また、「ママたちは、お子様が笑った、こえを出している等そういう瞬間を一緒に共感してもらいたい、そして、子育てを頑張っていることをわかってもらいたいと思っています」と代弁します。

交流できる場を作ることで、ママを孤立させないようにしていく必要があるとお話されています。

今後の展望

佐藤さんは、今後も、4つの場所で現在行っている活動を継続していきたいとおっしゃっています。

「ベビマ教室やアタッチメントヨガ教室を通じて、スキンシップ及びアタッチメント形成の重要性を理解してもらい、かつママ同士の交流やネットワークが広がればと思っています。」

また、「ママ、パパが孤立した子育てにならないよう、かつ、安心して子育てができるようにママパパの気持ちにいつも寄り添っていける支援者でありたいと思っています。」

佐藤さんのご活動はこちらからもご覧いただけます。

佐藤 裕子さん

助産師

すこやか助産院 経営

アタッチメント・ベビーマッサージインストラクター

育児セラピスト前期課程(2級)

アタッチメント・キッズマッサージインストラクター

アタッチメント・ヨガインストラクター