不妊治療を経て親になった僕たち

11月22日の“いい夫婦の日”。
我が家も結婚記念日はベタなこの日でして、早いもので結婚してから6年が経ちました。
当日は、妻と私、そして息子も一緒にケーキを囲みました。
家族の始まりとなったこの日を、夫婦2人だけではなく息子も交えて祝えるようになったことに、つくづく幸せを感じます。

結婚6年で、息子はまだ1歳10か月。
私たちは結婚から4年ほど子どもに恵まれず、不妊治療を続けてきました。
結婚記念日をきっかけに、その日々のことを思い出したので、きょうはその頃のことを少しだけ書いてみようと思います。

夫婦ともに子ども好きで、結婚当初からできるならすぐにでも子どもが欲しいと考えていた私たち。
結婚から1年ほどのうちは、月のものが来たという妻からの知らせにも、まぁ焦ることはないか、という気持ちでしたが、2年、3年と時間が経つ中で、あれ?なんで?と不安な気持ちが大きくなっていきます。
クリニックを受診するようになって、様々な検査を夫婦ともに受けましたが、いつも不妊の原因がはっきりと判明することはありませんでした。

この原因がわからないというのがなかなか辛くて。
何か問題があるのであれば、それを解決するためにすべきことは見えてきますが、何を頑張ればいいのかという指針さえも見つからず、彷徨う日々。
毎日基礎体温を測ってのタイミング法や、夫婦ともに高額な漢方を処方してもらったり、アルコールを控えたりと体質改善。人工授精にも何度もトライしました。

ただただ、出口の見えないトンネル。
頑張っても結果が出るかどうかの保証はありません。
男の私にとっても、他人からの「はよ子ども作らなあかんな」という言葉が、次第にひどく重いプレッシャーに感じられるようになっていきました。

友人の家庭に1人目はおろか2人目、3人目が産まれたという知らせに何ともなく焦りを感じたり、親族の集まりで従妹の子どもを囲んでいる幸せな空間にいたたまれない気持ちなって外へ出かけてしまったり。
考えても仕方のないことなのに、この頃は友人・知人の幸せを心から祝福することができない自分たちに夫婦そろって自己嫌悪に陥ることも度々ありました。

複数回の人工授精でいい結果が出ず、高額な体外受精へのステップアップも検討し始めていた頃、ある日突然、妊娠が判明したのでした。

 

結果的に我が家には幸運にも子どもが来てくれましたが、どうしても成果が出ず、諦めざるを得ない夫婦もたくさんいます。一度は来てくれた命が、残念ながらお腹の中で消えてしまうこともあります。

だからこそ思うのは、子どもができるって、産まれてくるって、それだけで奇跡的だということ。ありきたりな言葉ですが、本当に、それが全てだと思います。

 

子どもが生まれた今は、やっぱりその嬉しさから、いろんな人に我が子の話をしたり、写真を見せたりしてしまいます。
自然なことだとは思うけれど、過去の苦しんでいた頃の自分が今の自分を客観的に見て、どう思うんだろうかと自問するときがあります。
私の振る舞いが、誰かを傷つけていることがないだろうかと、ドキリとする瞬間があります。
親としての喜びを共有する行為のどこかに悪気があるわけでもないし、不妊に悩む人もそのことはきっと判っている。だけど、心の片隅に少しの配慮が必要だとは思うし、「子どもまだか?」とか「早く子どもを」とか、軽々しく口にすることはあってはならないと思います。

育児を望みながら、それが叶わない人たちもたくさんいるということ。
不妊治療を経験した育児セラピストとして、そのことを忘れずにいなければならないと考えています。
そして、妊娠が判ったときのあの大きな喜びを、ずっと忘れることなく息子と向き合っていきたいと思う、11月22日の夜でした。

投稿者プロフィール

まえっち
まえっち
2020年1月に長男誕生。1児の父。
仕事はテレビやラジオのお天気キャスター(気象予報士)。好きな食べ物はお餅。

投稿者: まえっち

2020年1月に長男誕生。1児の父。 仕事はテレビやラジオのお天気キャスター(気象予報士)。好きな食べ物はお餅。

「不妊治療を経て親になった僕たち」への1件のフィードバック

  1. まえっちさーーーん!ブログ更新ありがとうございます!まずは、結婚記念日おめでとうございます!6年ってことは、小学校で言うと6年生!笑。夫婦の歩みを、素敵な奥さんとともにこれからも積み上げてくださーーーい♪(≧∀≦)

    不妊治療のことも赤裸々に語ってくださり感謝です!このような話は聞きたくても聞けない人達が多いと思います!改めて、小さな命への感謝と、自分達も含め、生きてることだけで奇跡なんやなということを再確認できました!

    また、「心の片隅に少しの配慮が必要だ」ということも強く心に刺さりました!考え過ぎても良くないと思いますが、世の中には色んな人達がいると思うことはどんなことでも大事です!LGBTの話にも繋がる話やなとも思いました!

    不妊治療でいつも思い出すのは、私と妻とどちらともと仲良かった友達のことです!様々な不妊治療を根掘り葉掘りたくさん教えてくれてました!心身ともに大きな負担があることを、深い意味で知ることができた機会でした!色んなことをしていて、最終的には「新生児を抱っこしたら子宝に恵まれるらしい!」とのことで、息子が産まれたときには我が家に毎日のように来てくれてました!多分私よりいっぱい抱っこしてくれてました!笑。我が家には年子でとても個性的だった一歳のお姉ちゃんがいたので、我が家もとても助かっていました!(^。^)笑。

    それが原因かどうかは分かりませんが、凍結していた卵子での体外受精が成功し、その子は妊娠しました!その時の我が家は、自分ごとのようにメチャクチャ嬉しかったのを覚えています!その子は今では二児のママです!^_^今でも子供が二人乗れる電動自転車を交換するぐらい仲が良いです!笑。

    そのことがあったからか、不妊治療を自分達はしていませんが、不妊治療後の妊娠報告を聞くと、普通以上に嬉しくなってしまいます!

    自分達も流産を2回経験しています!

    何かまた我が子達を強く抱きしめたくなってきました!笑。

    こんな気持ちにさせてくれたまえっちさんに感謝です!!!

    ありがとうございます!!!

    そして、これこらも幸せな人達がどんどん増えていくことを心より願います!!!(≧∀≦)

    まえっちさーーーん!!!次のブログも楽しみにしていまーーーす!!!

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