早くも梅雨入り…!赤ちゃんや幼児のいるおうちの防災

初夏の日差しに若葉がきらきら輝く5月!
1年の中でも特に過ごしやすいいい季節…のはずなんですが、今年は記録的に早い梅雨入りになっています。
梅雨は、雨や曇りの日が続いて鬱陶しい、気分が上がらない、という側面ももちろんありますが、「今年も大雨のシーズンがやってきた」ということを意味します。

近年は、梅雨時の大雨や、台風による災害が立て続けに起きています。
その土地土地で「過去に経験のないような」雨が降り、風が吹くことが特別なことではなくなりつつあります。
親になった私たちは、そうした状況の中で、自信をもって家族の命を守ることができるでしょうか?

そこで今回は気象予報士・防災士として、
「赤ちゃんや幼児のいるおうちの防災」について書いてみることにします。
子どもが産まれたけれど、災害への備えってどうすればいいのか…?この記事で、確認してみていただけると嬉しいです。

 

私が関西で気象キャスタ―を始めてからの3年の間にも、全国各地で大きな災害が発生しました。主なものをあげただけでも、
2018年の西日本豪雨、台風21号(関空連絡橋にタンカーがぶつかった台風)
2019年の令和元年房総半島台風(千葉のゴルフ練習場のネットが倒壊した台風)や、令和元年東日本台風(大雨特別警報が関東甲信から東北まで広く出され、長野で北陸新幹線が水没するなどした台風)
2020年の九州・球磨川豪雨など…
日本全国、どこかしらで、毎年災害が発生しているというのが現状です。

そんな中、我が家も去年子どもが産まれてから、改めて非常用持ち出し品について考えてみると、妻と2人暮らしだった頃からの大幅なアップデートの必要性を感じました。
少なくとも足す必要があるのが、オムツや着替え、ミルクや水、こまごましたお世話グッズ…
めっちゃ荷物増えます。でも、赤ちゃんが健康に生き延びるために必要不可欠なものたちです。しっかり準備しておかないとだめですよね。
そして1年経ち、去年必要だったものと、1歳になった今必要なものはまた違う!去年はミルクを備蓄していましたが、離乳食完了期になった今はレトルトパウチのベビーフードを多めに仕入れておこうと考えています。

それでは具体的に、災害に備えてどんなことをしておけばいいのか、説明していきます。

◎どのレベルの避難が必要なのかを知ることから

「避難」というと、学校や公民館に設けられた「避難所へ行くこと」をイメージされる方も多いかもしれませんが、避難の形はそれだけではありません。
もし自宅が安全な場所であるならば、家にとどまるということも立派な「在宅避難」という形です。避難とは、“難を避ける”こと。安全な場所に身を置くことこそが避難です。家に危険がないのであれば無理に避難所へ行くことよりも、そちらの方が安全な場合もあります。特に今のコロナ禍では、避難所での“密”も避けたいところですね。

では、どうやって自分の家は安全なのかどうか知ればいいのか?答えは「ハザードマップを見ること」です。この単語を出すと、一気に「なんや、面倒くさい」って顔をされる方が結構いるのですが、そんなに難しいものじゃありません。

山がすぐ近くにある地域は土砂災害に、川が近くにある地域は河川の氾濫に、また周囲よりも低くなっている土地では浸水に……など、注意すべきポイントは家のある場所によって様々。ハザードマップは、そうした危険について丁寧に記してくれている地図です。たとえば、近所の△△川の水があふれた場合、何階くらいまで水に浸かるおそれがあるのか、など。もし、そうした浸水予想よりも高い階のマンションの部屋に住んでいる、というのであれば、基本的にはそこにとどまることが安全策です。逆に、一軒家で水に浸かる可能性のある地域であるならば、危険が迫る前に、安全な避難所へ行くことが最善です。災害が起きてからではなく、起きる前の平時からハザードマップを確認しておくことで、もし何か起きたときに自分や家族がとるべき行動が明らかになりますし、安心できますよね。

ハザードマップは自治体から紙のものが配られている場合もありますし、各自治体のホームページからも見ることができますが、こちらの「重ねるハザードマップ」というサイトでも全国各地のものを見ることができます。一度触ってみてください。
https://disaportal.gsi.go.jp/maps/

◎備蓄品はこまめにバージョンアップ!

先に述べたように、非常時に必要なものは子どもの月齢・年齢によって変わってきます。おおむね1年ごとに、何が必要になりそうか?ということを想像して、バージョンアップしていくのがいいと思います。
今では常温保存できるミルクも発売されていて、いざという時の心強い味方になってくれますね。我が家でも買い置きしていました。母乳のみで育てている!という家庭でも、液体ミルクにしろ、粉ミルク(あるいはキューブ状のもの)にしろ、一応あった方がいいのではないかと考えています。避難所では授乳スペースが満足に設けられない可能性もありますし、ストレス状況下でママのおっぱいが十分に出なくなったりしたら大変です。ただ、常温保存ミルクは賞味期限がそれほど長くないという注意点があります。無駄にするのももったいないので、しっかり期限を把握しておいて、期限が近づいてきたら日常使いに回し、新しいものを調達するという「ローリングストック」という方法がオススメです。(これに関しては、大人の水や食料品などについても同様)

ウチも、気付けば賞味期限切れかけ…ってことがありました。

ところで、非常用品はどれくらい準備しておくといいのか?迷いますよね。答えとしては、「少なくとも3日分」。できれば1週間分あると安心です。その理由は、発災からおおむね3日~1週間ほどで、支援物資が届けられると想定されているから。それまでは、自分たちの力でなんとかする必要があります。子どもの食料品だけでも、朝・昼・晩3回分×3日分となると、結構な量になります。実際に災害が起こった場面を思い浮かべ、想像力を働かせながら、準備をしておきましょう。避難所に行く場合は、お子さんが気晴らしできるようにおもちゃなんかも用意しておくといいかなと思いますよ。

今回は気象災害について書いていますが、日本では大きな地震が起こるおそれもあります。天気に関しては事前にある程度の予測がつきますが、地震はいつやってくるかわかりません。
また、地震災害の場合は気象災害に比べて避難所への避難が必要になる人が多くなりますし、避難生活も長引く可能性があります。非常持ち出し品については、大雨時に外への避難が必要か否かにかかわらず、準備する必要があるものだと思ってください。

 

今回はだいぶ硬めの内容になってしまいましたが……大切なことなのでお許しください!今年は長い梅雨になることも考えられますし、度々深刻な大雨に見舞われるおそれもあるため、ぜひとも書いておきたいと思いました。

また、特にパパにお伝えしたいのですが、こうした「有事の際に家族を守ること」は父親の大きな役割なのではないかと私は思っています。やっぱり、頼れるパパになりたいですしね。日々の仕事や家事・育児に加えて、自分の身に降りかかるかどうかわからないものに備えるということは、余分なエネルギーも要ることですし、正直面倒くさいことでもあると思います。その思いは僕も同じです。ただ、「万が一」がやってきたときに後悔したくないので、しっかり備えておきたいです。今や災害は「万が一」よりも高い確率で、僕らの身近に迫っている状況があるのですから。そのときに家族にとってのヒーローになれるかどうかは、平時の行動にかかっています。

投稿者プロフィール

まえっち
まえっち
2020年1月に長男誕生。1児の父。
仕事はテレビやラジオのお天気キャスター(気象予報士)。好きな食べ物はお餅。

投稿者: まえっち

2020年1月に長男誕生。1児の父。 仕事はテレビやラジオのお天気キャスター(気象予報士)。好きな食べ物はお餅。

「早くも梅雨入り…!赤ちゃんや幼児のいるおうちの防災」への2件のフィードバック

  1. なんと!!!
    命を守るための、スーパー有料級の記事!!!
    前ちゃんさんは防災士の資格も取られてるんですね!!!本当の意味でのみんなを守るゴレンジャーです!!!(o^^o)

    うちはマンションなので備蓄が多くあります!それに頼ってしまっていますが。。。屋外での有事の際は、どこに集合しようかということは話してます!

    ハザードマップもよく見ました!

    隣近所との顔馴染みになっておくことも大事ですよね!相互扶助で災害を乗り越えていきたいです!

    とりあえず、管理組合の理事長に立候補してみました!笑。家族からは止められましたが!笑。

    目立ちたいとか、社会の役に立ちたいとかだけでなく、パパとしての防災意識も含まれていることなんです!

    地域ぐるみ、マンションみんなで防災について考えていきたいです!(≧∀≦)

    日本はそもそも団結力で大昔から様々な災害を乗り越えてきたんです!!!(^。^)

    たくさんのことを考えさせてもらえた素敵なブログ、ありがとうございました!!!

  2. まさに有料級の記事でした!!

    社会科の授業でも地域のハザードマップを確認したり、避難所を調べて確認したりしていますが、在宅避難という視点は新しかったです!!
    きちんと自分の家がある場所、地域の特性を理解して備えておくことの重要性を再認識しました。

    平時に何ができるか、早速家族会議です!!

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