トイトレのこと

自分がどうやってトイレで用をたせるようになったのかを覚えている人はまずいないでしょう。
気づいたときには僕らは当たり前のようにトイレへ行くことができるようになっているし、日々当たり前のように行っている行為の割に、いつ、どうやってできるようになったかということを意識しない部類の生活習慣だなと思います。
自分の母に、「トイレってどうやって教えてたん?」と聞いても、「覚えてない」の一言でした笑

我が家の息子も2歳半になり、いよいよ本格的にトイレトレーニング(=トイトレ)中。補助便座をセットしたら、よいしょよいしょと便座によじのぼって…またがって。
小さいとき、僕の実家は和式便所でした。ますますどうやってトイレできるようになったのか謎が深まる中、歌いながら用をたす息子の様子を見守ります。

iPhoneのアルバムに入った写真の記録によると、補助便座が我が家に導入されたのは、息子が1歳8ヶ月くらいのとき。初めは何がなんだかよくわかっていないながらに、それに座ると楽しそうだったのですが、月齢が進んでいくうちに、何度「トイレ行ってみる?」と誘っても「いかないの」「やだ」と断られ、なんとかその気にさせてトイレまで行ってみても、便座にまたがる段になって「こわいの…こわいのこわいの!」と断固拒否されることが続いていました(何が怖いのだろうか)。

無事に便座に座れたときも、ただ座っているだけで、おしっこもうんちも出ず…というパターンもよくありましたが、それでも主に妻がつきあってトイレに対する抵抗心をなくそうとがんばっていました。

気分がのる・のらないってあるだろうなぁということで、やる気のないときは無理強いをせず、本人がその気になったらがんばろうというスタンスで臨んでいたのですが、「その気」になるタイミングは突然やってきます。

 

つい最近のこと。お風呂に入る前にオムツを脱ぐタイミングで「トイレに行く?」と聞くと「いくの」との返事。そして、今回も座るだけかな~なんて思いながら便座の前で対面していると、ちょろちょろちょろとおしっこが出るではないですか!やった~!思いっきり褒めて、息子も嬉しそう。意気揚々と先にお風呂に入っていたママに「ちーできたの」と報告をしていました。

私もほっとしながらリビングに戻ったのですが…そこから「トイレはりつけ地獄」が待っていました。気分をよくした息子は、風呂場でも「ちーする」「トイレいくの」を連発。2~3分おきに風呂場から呼び出しをくらい、いったん体を拭いてはトイレにいって、便座に座っては風呂に戻って…の連続攻撃!しかも、ちゃんとその度ごとにちょろりちょろりとおしっこが出るので、拒否もできず…笑
(一回で出し切ってくれー!!!!)の声をぐっと心にしまって…ここは自信をつけるタイミングなのだと付き合います…。

「その気」になったらなったでなかなか苦労もあるのですが…誇らしげな息子の笑顔を見ると、1人の人間の大きな飛躍の瞬間に、いま俺は立ち会っているのだなぁぁと感じさせられます。大げさでしょうか。笑

 

オムツにすることが“当たり前”だったことを、トイレですることが“当たり前”に変えていくことって、並大抵のことではないですね。育児セラピストの講座の中で、最近はオムツの性能が良くなりすぎていて、排尿・排便後の不快感があまり少ないためにトイトレがなかなか進まないことがあると聞いたことが印象に残っています。それゆえに、「トイレで用をたす」ということの意識を子どもにしっかり持たせてあげることが大切。トイレをするという行為のイラストを見せたり、実際の仕方を親が見せたりするといった工夫も必要になってくるようです。我が家でも、動物のキャラクターがトイレをする絵本を読み聞かせしたり、ときには自分が用を足しているときに息子がトイレに侵入してきたときは、その様子を見せてやったりすることがあります笑

そういう面では、トイトレって「しつけ」のひとつとして考えがちですが、親と子のコミュニケーションの一形態としてもとってもいいものなんだなとも感じます。

息子は、まだトイレでうんちをすることは「こわい」らしいですが笑、焦らずに、またあんまりうるさいことを言わずに、気長につきあっていけたらと考えています。

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まえっち
まえっち
2020年1月に長男誕生。1児の父。
仕事はテレビやラジオのお天気キャスター(気象予報士)。好きな食べ物はお餅。
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投稿者: まえっち

2020年1月に長男誕生。1児の父。 仕事はテレビやラジオのお天気キャスター(気象予報士)。好きな食べ物はお餅。

「トイトレのこと」への2件のフィードバック

  1. まえっちさーーーん!トイトレブログ、ありがとうございまーーーす!(≧∀≦)こんなにもトイトレを臨場感タップリに聞いたのは初めてですーーー笑。流石です!!!

    うちも今でこそトイレですることが「当たり前」になりましたが、特に上のお姉ちゃんは時間がかかりましたー!というか、今でもついて来てって感じですが(^◇^;)まえっちさんの言うように、何かしらのサインやと思うので、アタッチメントで対応しています!笑。

    だからこそ今でもトイレをトイレでしていることに感動しています!うちの子がまだトイレでできないとき、同世代のいとこの子がトイレでしてるのを見て凄いなって衝撃を受けたのも覚えてます!多分いっしょに田舎に帰るときの高速でのサービスエリアです!笑。それぐらい印象深かってんでしょうねー!

    子育て最前線ブログ、感謝いたします!今回もとても勉強になりました!育児セラピストの講座のことも思い出されて感心いたしました!

    次のブログも楽しみにしていまーーーす!

  2. まえっちさん

    お子さんの語尾の「の」がかわいすぎます。笑
    トイトレって大変ですよね!!
    お風呂入ってる時のトイレ行くー!はめちゃくちゃわかります!
    私は「先に言っとけー!!」って娘に言っちゃってます笑笑

    我が家のトイトレは私がワンオペ育休をスタートさせた時に始まりました。
    ふーちゃんが7ヶ月の頃でしょうか。
    訳もわからない頃からトイレに座ってて、トイレへの抵抗感は無いみたいです笑
    ただ3歳を目前にした最近までずっとお漏らししてて。
    今ようやくオムツが取れそうなところまで来ました。
    トイトレはまさにコミュニケーションの一環。
    確か講座でもトイトレの時期に、子どもは母親を試す的な話がありましたね。
    そのコミュニケーション一つひとつを楽しんでいきたいものです。
    学びと共感満載の記事でした!!
    ありがとうございます!!

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