北欧 フィンランド、スウェーデン 最新「幼児教育・子育て支援」事情

北欧視察が現地の新聞に掲載されました

Länsi-Uusimassa「フィンランドの就学前教育に関する視察」
2016年2月23日付日刊

東京から数日の予定で訪れている10人の視察のグループがロホヤのモイシオ保育園を訪れた。 歩未はお母さんの香と一緒だった。 「彼らは日本の仕事上でのヒントを探している」とフィンランドで長く住んでいる通訳の松島は語った。グループには早期教育の教師、職員、学生および家族が含まれている。「彼らはフィンランドは初めてだ。日本からは健康管理や高齢者福祉視察のグループが訪れている」と視察をアレンジしたパイヴィ・ヴェイッコライネンは語った。

日本の大学の准教授で文学の教師の浅木尚美さんは、フィンランドではいかに職場環境に気を配っているかに感心した。「家具の設計に保育園の職員のことを考えている。戸棚に収まった2段ベッドも良い考えだ」フィンランドの就学前教育についても興味を持った。「日本には就学前教育はない、計画段階である。フィンランドの早期教育にたくさんの遊びがあるのは楽しい驚きだ」 保育園の照明と騒音の程度に関しても注意がむけられた。

<写真キャプション>写真は左から順に伊東みゆさん、高橋歩未さん、高橋香さん、廣島大三さん、廣島美樹さん、牧野絢子さん、浅木まさみちさん、小野寺愛美さん、浅木尚美さん、矢治夕起さん

ロホヤには早期教育の職員、学生の10人のグループが訪れて、昨日月曜日はモイシオ保育園を訪れた。 遊びを通しての教育と保育での遊びの多さに感心した。グループ作りにも関心を持ったとモイシオ保育園の園長ウッラ・ターニラさんは語った。ロホヤ市はパイヴィ・ヴェイッコライネンさんが紹介した。

<写真キャプション>高橋歩未は月曜日モイシオ保育園の園庭で降ってくる雪を舌で受け取った。見ているのはお母さんの高橋香さん。

ロホヤには早期教育の職員、学生の10人のグループが訪れて、昨日月曜日はモイシオ保育園を訪れた。 遊びを通しての教育と保育での遊びの多さに感心した。 グループ作りにも関心を持ったとモイシオ保育園の園長ウッラ・ターニラさんは語った。ロホヤ市はパイヴィ・ヴェイッコライネンさんが紹介した。

Ykkös-Lohja「ロホヤから日本の保育園のモデルを」
2016年3月2日付日刊

<上写真キャプション>視察中にテナヴァラークソで子供たちと遊ぶ。

<下写真キャプション>テナヴァラークソでフィンランドの保育園の食事

「ロホヤから日本の保育園のモデルを」
東京の大学の教員(淑徳大学)と保育関係の教員のグループがロホヤの保育園と ネウヴォラを訪れた。職場環境と職員の責任などに関して話し合った。 日本からはPISA(学習到達度調査)の成績の関係でフィンランドを訪れる。ロホヤではこのグループはモイシオ保育園と就学前教育(公立)とテナヴァラークソ保育園(私立と市の中央の家庭センターとネウヴォラを訪問した。その他幼児育成課長メリヤ クーシムルトがフィンランドの保育法のロホヤ市での適応に関して説明した。

「日本の人たちは自己の仕事に非常に具体的なヒントや育成メソッドを探している」とロホヤ市を紹介したパイヴィ ヴェイッコライネンは語った。「私たちの保育の仕方に興味を持ってもらって本当にうれしい。テナヴァラークソでは 小グループと専任職員方式を実地している」と保育園教師のヘイジ・ライティネンと語った。フィンランドと日本の保育園には多くの相違点が見つかる。日本では保育園の多くは民間のもので公立のものは少ない。

自治体組織が保育をバックアップすることは 日本の方々の賛同を得た。日本では出産休暇が57日しかないため子供を3か月で預けることも多くある。職員一人当たりの子どもの人数は日本ではフィンランドより顕著に多く、3歳以上では職員一人につき15人である。就学前教育はない。日本では保育園に園庭がなく遊ぶため公園に歩いてゆく。今回の訪問では日本の方々はフィンランドの保育園の 食事を味わった。フィンランドの多くの保育園と違い、日本では中央キッチンからではなく保育園のキッチンで近隣の食材重視で調理する。

ロホヤでは保育園のほかに中央家庭センターとネウヴォラで健康向上課長のエイヤ・トンミラのネウヴォラの活動の説明を受けた。家庭センターの多義にわたるサービスとネットワークに日本の方々から称賛を得た。「日本では各自治体に子どもを持つ家庭を支援するセンターがあるが、出産前に指導を受ける場所はない。東京に今最初のネウヴォラが開設されたのは大きな動きである。この ネウヴォラはフィンランドのネウヴォラとほぼ同じものである。政府は出産率を増やすため子どもの家庭に大幅の経済援助を計画中である。これは国民が老齢化しもっと多くの若年層を必要としているためである。」と高橋香さんは語った。 日本ではちょっとの傷で訴えられることもある

日本の方々は特にオープン保育園と家庭保育に興味をもった。これはモイシオ保育園の園長ウッラ・ターニラの案内で見学した。フィンランドでは家庭保育が減りつつあるとのニュースには悲しい思いで迎えられた。森歩きと自由行動は称賛された。日本では安全が 強調されすぎていて子供には小さな傷も起こってはならない。安全については色々話があった。「フィンランドでは子どもを大変多く自由にさせるのが驚きです。日本では保育園の職員は保護者の苦情を恐れ子供を保護しすぎる。小さな傷が大問題になり得る。まず親に健康な子供にも傷やこぶがある事を教えなければならない。」と浅木尚美さんは語った。

「ここフィンランドでは事故は起こるものと考えるが、日本では小さな傷で訴えられる事さえある。」とヴェイッコライネンが追加した。 もう一つの大きな違いは育成と競争の関してだ。「日本の基本的な育成の考えが違う。日本は人が多いので小さいときからグループでの 行動と行儀を教わる。その一方で日本は競争社会で子供の成績が悪いと職員や学校を責める。ここフィンランドでは子供の発達が同じでなくとも、成績が悪くともレッテルをはられない。」とヴェイッコライネンは語った。

職員教育と職場環境
日本には保育園教師がないので教育が興味を引いた。フィンランドの絶え間ない職場教育も良いことである。とくに職場環境に注意がいった。「フィンランドで職員の健康に注意するのは素晴らしい。背中の痛みは日本では保育士の職業病です。フィンランドではよい補助器具がありテーブルも上げてある」とたかはしさんは称賛した。 ロホヤの後、このグループはストックホルムへスウェーデンの保育の視察に向かう。以前にはニュージーランドやデンマークで視察をしている。


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