当協会が通信講座をやらない理由


当協会には、こんな質問がくることがあります。

「すごく受講したいのですが、受講料が高いです。通信講座で、費用が安いところもありますが、何が違うのでしょうか?」

通信講座は、教材の購入なので全く別物です

通信講座で費用の安い講座との違い、とのことですが、個々の団体によってサービスや特色が違うと思いますので、わたくしどもから具体的に何が違うということは、申し上げられませんので、通信講座との全般的な違いについてご説明します。

通信講座は、動画と教材を購入して自学自習するのが基本です。つまり商品購入であり、むしろ書籍の購入に近いものです。

本を読んでベビーマッサージを実践してみるという方は多いです。しかし、これだけで、ベビーマッサージ教室などの親子教室や子育て支援が運営できるようになるわけではありません。それは無理です。自学自習には、やはり限界があります。それが、料金の安さに対する対価だと思います。

ライブ体験には、コストに見合う価値がある

当協会の講座は、対面もオンラインも、講師が登壇しておこなう授業の形式です。通信講座とは違い、毎回の講座ごとに、講師の時間と場所が必要となります。毎回がライブであり、同じ場は二つとありません。実際のライブと、ライブDVDでは、体験として別次元のものであるのと同じです。

通信講座に比べたら、恐ろしくコストも手間もかかります。これは、受講生にとっても同じです。しかし、インストラクターとして教える立場になるなら、それが必要不可欠なことであると考えます。

講師との出会い、受講生同士の出会いが、一番の宝となる

講座では、講師だけでなく、いっしょに参加した受講生同士の対話があります。そこに生じる人間関係があり、それはこの先、活動を続ける限り続いていくものとなります。受講したら終わりなのではなく、そこが始まりです。

学校のように、生涯にわたって受講生のネットワークが機能していて、必要に応じて帰ってくることができます。

受講後が始まり、だからこそのアフターフォロー

また、アフターフォローの違いもあります。受講後の質問や指南を受け付ける窓口、年4回発行する会報誌、全国大会(イベント)、育児セラピスト座談会、勉強会など、受講後もさまざまなアフターフォローが無料または、少額の参加費で受けられます。

受講したあと、はじめての教室を開いたあと、1年・3年・5年・10年経ったあと、というように、受講してから様々な節目が訪れます。こうした節目節目に、同じ言語で語り合える仲間とつながる場所があるからこそ、必要な情報を手に入れたり、刺激をもらったり、スキルアップをしたり、抱えている問題の解決のヒントをもらったりすることができます。だから、長く続けられます。

実際、当協会の受講生には、10年以上続けられている方が多くみえます。また、5年、10年経ってから、ふたたび戻って来られる方も多くみえます。それは、受講して終わりなのではなく、そこが始まりだからです。

本物のベビーマッサージ教室を開いてもらいたい

いまやベビーマッサージ教室は、子育て支援における重要な社会活動です。ベビーマッサージ資格を取得したなら、単なる肩書だけでなく、実際に子育て支援事業としてのベビーマッサージ教室を運営して欲しいと、わたしたちは考えています。

そのためには、人間関係による「体験」のシナジーが欠かせません。講師との体験、」受講生同士の体験、受講後の体験・・・そうしたシナジーが働かなければ、教室運営は、ままなりません。「教える」という行為は、簡単なことではありません。責任をともないます。ひとりでやるには、不安が大きすぎます。人とのつながりだけでなく、スキルアップやアップデートの機会も必要です。

こうしたすべては、「学校」でしか実現できません。先生がいて、生徒がいて、学びの場があることが、セットです。

当協会が、自学自習の通信講座で、資格を出さないのは、そうした信念に基づいてのことなのです。

一般社団法人日本アタッチメント育児協会

理事長 



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