アレルギーとオイルの心配

赤ちゃんアレルギー

 

先日、ベビーマッサージにおけるオイルの使用について、こんな質問をいただきました。専門的な内容に踏み込む部分もあったので、わたしが回答をしました。              この質問者の方に限らず、多くの方にとっての心配事だと思います。なにより、当協会のインストラクターが、再確認し、復習してもらいたい項目です。コロナ禍も収束して、各地の子育て支援で、ベビーマッサージ教室が再開されています。3年ぶりの開催というインストラクターもいることと思います。そんな思いを込めて、回答を一部修正して掲載しました。

先日、ベビーマッサージ教室に参加してセサミオイルを使用しマッサージしました。セサミオイルによる肌荒れなどは現在ないのですが、もともと肌が乾燥気味でオムツかぶれや湿疹がありした。肌荒れのある肌にセサミオイルをぬったことにより食物アレルギー(ごま)を引き起こす可能性はありますか。心配でネット検索していたところ、こちらに辿り着きました。回答いただけますと幸いです。よろしくお願いします。

赤ちゃんの肌が乾燥していたり、湿疹が出たりしたときには、「保湿する」のが基本です。その意味からすると、オイルをつかったベビーマッサージは、本来とてもよいことです。一方で、症状を悪化させてしまうことも起こり得ます。                                                                   ベビーマッサージをおこなって、赤ちゃんに湿疹や肌荒れが起こった時に、注意して欲しいことは二つです。

一つ目は、「アレルギー」です。これについては、個々の赤ちゃんによります。セサミオイルであれば、ゴマアレルギーをその子が持っていた場合、アレルギーを引き起こす可能性があります。逆にもっていなければ、なにも問題ありません。ただし、セサミオイルをベビーマッサージに使用したことによって食物アレルギーが引き起こされる可能性は低いです。 当協会では、ベビーマッサージをする前に、必ずオイルのパッチテストをしてもらうように、インストラクターに指導しています。パッチテストで反応がなければ、アレルギーの心配はありません。これについては、一度ご参加されたべビ-マッサージ教室の先生にお尋ねいただくと良いと思います。                                             ちちなみに、質問者さんの場合、「セサミオイルによる肌荒れなどは現在ない」とのことですので、アレルギーの心配はなさそうです。

二つめは、刺激です。ベビーマッサージで、酸化したオイルを使用すると、それが刺激となり、湿疹や肌荒れを悪化させてしまうことがあります。                     どんなオイルも、開封して空気に触れると酸化は始まります。時間が経過すれば酸化はさらにすすみます。日光や紫外線の光(蛍光灯など)にさらされても酸化はすすみます。そもそも、精製度の低いオイルは、そこに含まれる不純物が酸化を引き起こします。                                                        そのため、ベビーマッサージは、新鮮で、高精製された、植物由来100%の、酸化が進んでいないオイルを使うことが原則です。このような理由から、当協会では、食用の白ゴマ油や、鉱物由来のミネラルオイルは、ベビーマッサージには使用しないように指導しています。 ちなみに、当協会の公認セサミオイルは、100%セサミ原料のオイルを、限りなく不純物を取り除く化粧品品質の高い精製度で精製し、紫外線をカットする遮光ビンに入れております。さらに、精製後3か月以内に出荷完了するように自主規制しております。インストラクターには、これを未開封で1年、開封後は1か月で使い切るように指導しています。

ベビーマッサージは、敏感肌やアトピーを改善させます。そうした事例は、当協会でも多数ありますので、ぜひ安心して取り組んでください。その際、注意するのは、赤ちゃんにアレルギーがあるのか(パッチテストで判断します)と、ベビーマッサージに適したオイルを使用するという2点になります。当協会では、これらを重視してインストラクターの指導にあたっています。

本来ベビーマッサージは、アタッチメントを育み、対人関係や学習能力の基盤を豊かに育んでくれます。そして、お母さんにも、オキシトシンの分泌が促され、心が癒される効果があります。ベビーマッサージは、良いことずくめの営みですので、ぜひ楽しんで取り組んでください。

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