子どもとの相性に 目をつむってはダメ!

子どもとの相性に
目をつむってはダメ!

「親は、子どもを愛する」 異を唱える人はいないでしょう。
これはどうでしょう?
「親と子は、仲がよいものだ」 これも、期待の意味を含めて納得できます。

では、仲のよい親子は、相性もよいのでしょうか?
今回は、親と子の『相性』についてお話したいと思います

なんで次女につらくあたってしまうのだろう

お姉ちゃん(長女)が、コップの水をこぼす。「しょうがないわねえ、この子ったら」
別の日に、おなじことを、妹(次女)がする。「なんで、あなたはそうなの?まったく」

同じことが起きたとき、お姉ちゃんだと心に余裕があった。でも、妹の時は怒ってしまった。お母さんは、考えます。どちらの娘も愛している。どちらかにやさしい、どちらかに厳しい、なんてことはあるはずがない。だから、妹には、心でつぶやきます。「怒っちゃってごめんね。ママ今日は疲れていて機嫌が悪かったの」

事実はおそらくこうです。この手のことがあると、きまって妹の方にきつく当たっているのです。お母さんは、防衛本能で、この事実に目をつむっているうちに、それが普通になってしまったのです。当事者の妹は、感じます。「わたしは、いつもお母さんを怒らせてしまう。同じことをしても、お姉ちゃんは怒られずに、わたしは怒られる。」
こうして、お母さんと子ども(妹のほう)の「怒ってしまう(母)・怒らせてしまう(妹)関係」ができてゆきます。これは、よくあることです。

2つの「持って生まれた性分」がぶつかる

こうなってしまうのは、お母さんのせいでしょうか?答えは “No”!
では、子どもに問題があるのでしょうか?それも”No”!
「ふたりの相性」だけの問題です。相性の相違は、人間ふたりが関われば、必ず起こります。ふつうは、相性が悪ければ、その人とは関わりません。しかし、親子間だと、関わらないなんて選択肢は存在しません。だから「相性が悪い」という事実そのものを見なかったことにします。それが、自然の反応です。

そうだとすると、こんな疑問が浮かびます。「相性が悪いことを放っておいたら、望ましくない関係性が、ますます深まってしまうじゃないですか!」
その通り! 「じゃあ、どうしたらいいんですか?」まあ、ちょっと待って!

ところで、『相性』っていったい何でしょう。ひとことで言えば、「ふたりの性格傾向の組み合わせ」です。それが、良かったり、悪かったり、合っていたり、合わなかったり。さらに、性格にも大きく分けて 2 つあります。「持って生まれた性格」と、「後天的に身につけた性格」。『相性』において、より多く働くのは、「持って生まれた性格」です。相手が子どもなら、なおさらです。

心理学者ユングは、占星術で人の理解をこころみた

さて、この八方ふさがりの「相性が悪い」問題、正面突破しようとしても、うまくはいきません。さて、どうしたものか?そんな時は、人間を超えた存在を頼ります。神とか、宇宙とか、運命とかです。そう説いたのは、ユングという心理学者です。

ユングが、人間心理を理解するために「占星術」を用いたのは有名な話です。生まれたときの星の配列で、「その人が持って生まれた性格傾向」を知ろうとしたわけです。ちなみに、コペルニクスやガリレオ、ケプラーといった科学者たちも、占星術師の一面をもっていたようです。もっとさかのぼれば、“ まつりごと ” つまり政治をつかさどってきたのは占星術師です。このように占星術は、わたしたちがイメージする「星占い」にとどまらない、深い歴史と大いなる智慧に基づいた科学だと言えそうです

星の知識を子育てに取り入れたらどうなる?

実はわたしは、「占星術」を取り入れて、子育てをしてきました。まさにこの『相性』の問題を切り抜けるために、“ ホロスコープによる星の利用 ” をしました。
「わたしの太陽にある“ 牡羊座 ” が、子ども(妹)の月にある“ 水瓶座 ”と相性が悪いんだ。」
「わたしの月にある“ふたご座”が、子ども(姉)の太陽にある“いて座 ”とぶつかっちゃうんだ。」こんな感じです。(ひとまず、「そんなものか!」と理解してください。)

こうなると、誰も悪くない。誰のせいでもない。星のせい、宇宙のせい、運命のせい。だから、かかえてしまった負の感情は、相手には向かいません。「運命を恨む」ことになります。
すると、相性の悪さから子どもに強く当たってしまうこと自体が減ります。あるいは、そうしてしまっても、あとで子どもに対して素直に「ごめんね」と言えます。不思議と、そうなるんです。なにせ、相手は “ 星、宇宙 ” ですから。

星を知って子育てすることは、アタッチメントにつながっていた

星によって、子どもたちの「生まれながらに持っている性分」を知ることは、相性の問題のためだけではありません。「ありのままの子ども」を知ることでもあります。“よい・わるい、有利・不利、すき・きらい ”という価値判断を抜いた「ありのまま」です。それは、「アタッチメント育児」のメインテーマでもある「ありのままのわが子を受け入れる」ことにつながります。そのほうが育児は、いくぶんか楽しく幸せになります。

「占星術」は、子育てに役立ちます。
「占星術」は、子育てを楽しくしてくれます。
「占星術」は、よい親子関係をつくってくれます。
子育てにおいて、知らないよりは、知っておいた方が、幸せになれる知識です。

あなたの子育てにも、星を取り入れてみよう

まずは「太陽の星座」だけでなく、「月の星座」も調べてみてください。その特徴を把握することから始めてみてください。この情報は、きっとあなたの子育て、人間関係の大きな助けになります。

より簡易的にアプローチしたい方には、占星術におけるわたしの 2 人の師匠による本をご紹介しておきます。わたしが「一家に一冊あるとよい本」と位置付けているバイブルです。誕生日だけの分類なので、大まかな情報ではありますが、大いに参考になるでしょう。

「誕生日大事典 」來夢 ( 著 ), 松村 潔 ( 著 )
https://amzn.to/2OwqTvi

一般社団法人 日本アタッチメント育児協会
廣島大三

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