第13回育児セラピスト全国大会in2022 はじめに

コロナ禍も少し収束の兆しを見せ、全国で旅行支援が再開し、東京ではGo to Eat も再開されるなか、「全国大会 in 2022」が行われました。

「第13回」の今年は、1回目の開催から13年目をむかえた年です。わたしは、ものごとを12年サイクル(周期)でとらえています。つまり、全国大会は、昨年でちょうど誕生から1サイクルを終え、13年目の今年は、「次のサイクルのはじまり」と言えます。確かに今年は、あたらしいサイクルに入ったことを実感させる年でした。

コロナ禍によって見出された「オンライン講座」は、当初「発明レベル」のインパクトでしたが、その価値もすっかり定着しました。そんな今年は、「対面への回帰」の現象が象徴的だったと思っています。

オンラインではなく、あえて対面講座を選ぶ

空間を超えるオンライン講座の可能性を実感したうえで、今年は「あえて対面講座を選ぶ」方がみられるようになりました。これまでなら、コロナ禍で対面講座を選ぶのは、回線の問題やPCスキルの不安からでした。しかし今年は、オンライン講座の受講経験のある方が、あえて対面講座を選ぶというケースが目立ちました。

この傾向は、今年の全国大会スキルアップ講座でも同様でした。
「オンラインも便利だけど、そろそろ対面の刺激が欲しい!」
そして、実際に受けた方は、口をそろえておっしゃいます。
「やっぱり、対面はイイ。刺激が違う!」と。

これは、コロナ禍でオンラインを余儀なくされたからこその反動だと思います。同時に、原点に帰ることによって「対面の価値」を“再発見”した現象にほかなりません。

はじめての試み、オンデマンドは、果たして成立するのか?

空間を超えてつながることが出来る「オンライン講座」は、やはり重要です。より多くの方に受講機会が広がり、多様なメンバーが集まる“場”を作ることが可能です。

それと同時に、実際に会場で会って学ぶ「対面講座」での経験と刺激も捨てがたい価値です。

さらに言えば、空間だけでなく時間をも超える「オンデマンド受講」についても、今年の全国大会スキルアップで初チャレンジしています。「いつでも、どこからでも学べる」動画視聴による受講は、ある意味で画期的とも言えます。しかし、わたしはこれまでオンデマンド講座や通信講座には、否定的な立場をとり続けてきました。なぜなら、ライブではないからです。人と人との出会いがないからです。それでは、多くの人にとって身につかない上に、そもそも学習行動さえ起こりにくいと考えています。

オンデマンドは講座ではなく、あくまで受講スタイルです

それなのに今年、動画視聴による「オンデマンド受講」を試験的に導入しました。それは、ライブ開催としての「対面講座」と「オンライン講座」があり、それに付属する受講スタイルとして導入したからです。あえて「講座」ではなく「受講」と言っているのは、そのためです。

ですから、今回オンデマンド受講する方は、1日目に「対面講座」か「オンライン講座」のどちらかを受講して、残りの科目についてできる選択となっています(再受講の場合は、オンデマンドのみも可能としています)。

あらたな試みは、来年からのスタンダードに

今回の全国大会での新たな試みは、実際に受講された皆さんからのフィードバックをもとに改良して、他の講座にも導入していこうと考えています。

講師としてのわたしの感触は、上々でした。対面とオンラインのハイブリッドは、空間を超えて、全国の方々といっしょに学べる「場」を作ることが出来ました。さらに、対面会場の臨場感や刺激、そこでの雑談ややりとりは、オンラインの方々とも共有できました。さらに今回、オンデマンド受講を導入したことによって、どうしても日程が合わなかった方々に、スキルアップとシンポジウムの両方に参加する機会を提供することができました。実際に「今年はオンデマンドがあって助かりました!」というお声を、たくさんいただきました。

次のサイクルの1年目である今年は、こんなチャレンジから始まりました。2023年は、対面・オンライン・オンデマンド、それぞれの良さを生かしつつ、これまで出来ていなかったことに挑戦していこうと、決意をあらたにしております。

これからも、どうぞよろしく、おつきあいください。

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