講座を通して受講生から学んだこと

明日は、「育児ファシリテーター」2008年2月期養成講座の最終日です。
育児を経験してきた受講生たちが、座学として、発達心理学や社会学、コミュニケーション学を学んだとき、言葉や知識を超えた理解が生じたのを感じました。それは、経験と本当の知識が結びついたときに、起こるものなのだと思います。 「本当の知識」というのは、単なるマニュアル的な知識ではなく、子どもが発達、成長する本質的な仕組みということです。

今回のある受講生が言いました。

「こうして、発達心理学を学んでみて、私の今までの子育ては、間違ってなかったんだ!よかったんだ!と思うことが出来ました」
彼女は、ベビーヨガインストラクターで、中学生と小学校高学年の母親です。彼女が感じた「これでいいんだ!」という安心感を、多くのママたちに持ってもらいたい。特に乳幼児の子育てをするママに。

ボクが、伝えようとすることは単なる知識ではなく、「子育てに対する肯定感」なのだと、わかりました。
これは、経験だけでは、残念ながら得られません。経験と知識が融合したときに「これでいいんだ!」と思えるわけです。そしてそう思ったとき、子育ては「楽しい」ものに変わります。

昔(高度経済成長期以前)は、その「知識」の部分を、おばあちゃんや近所のおばちゃん、周りの先輩お母さんが担っていました。しかし、高度経済成長期以降、そうした仕組みは、核家族化、地域コミュニティの希薄化の中で、消えていきました。そうした中、いま必要なのは、自分の子育てを裏付ける知識だと思います。

それは育児書のような、マニュアル的なものではなく、子どもの発達や成長の本質的な「しくみ」を学ぶということです。これがわかっている親と、そうでない親では、子育てに対する「自信」や「肯定感」が違います。 子どもに習い事をさせて、期待を押し付けるのではなく、自分が「子ども」のことを学んで、子どもの発達や成長を導いてあげることが、本当に大事なことだと思います。
だから、子育て真っ最中の親にとって「発達心理学」を学ぶ意義は大きいのだと思います。

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