アメリカの幼児教育の現状

アメリカでは女性が、労働者の半分を占めていると言われています。 ということは、当然結婚、出産後も働く人が多いわけです。 そこで、やっぱり赤ちゃんのときから託児所に入れられます。アメリカでは一般的にデイケアーと呼ばれています。 いまでも、まだまだ赤ちゃんや幼児をまともに扱わないデイケアーはたくさんあると思われます。許可を得ずに個人の自宅でやっている場合もありますし、フランチャイズで誰もが知っているというような施設もあります。 いずれにせよ、法律で幼稚園に行くことを決められていませんから、小学校までデイケアーで育つ子供もいるわけです。 一般的によく言われることは、これらの施設で育った子供は、攻撃的になりやすいということ。一日中親、特に母親に面倒を見てもらっている子供と異なり、「安心感」や「安全性」が欠如しやすくなるでしょうから、当然のことかもしれません。 でも、これらのデイケアーでもさかんに取り組んでいるのが、発達育児にあわせた子供を主体としたカリキュラムの提供です。 特にお勉強。算数、国語(英語)、音楽、などはもちろん最近は語学まで。ここ数十年間で大きく変わってきていると思います。 日本同様子育て支援は、地域で盛んに行われています。特に格安のクラス、ベビーサインやジム、スイミングなど0歳からでも受けられるクラスがたくさん。図書館でも独自に読み聞かせ、プレイグループ、手芸・工芸などのクラスがいろいろあります。 2002年にブッシュ大統領が「すべての子どもが落ちこぼれない=すべての子供が教育を受ける」法律を作って以来、公立の学校でさえもプリスクールと呼ばれる幼稚園年少、年中向けの学校を無料で提供し始めています。 上記を読んで、「わぁーアメリカって教育熱心ね!」と、感嘆しました? それとも、「ちょっと詰め込みすぎじゃない?」と反対意見でしたでしょうか? おもちゃもすべてがABC。続々出てくる新しいおもちゃ会社が提案するおもちゃは、教育・教養の欠ける人たちの心理をうまく利用して、いかにもそれを使えば子どもが賢くなるようなオーラを送ります。 でも、本当に赤ちゃんが、幼児が必要としているものは何でしょうか? お誕生日のプレゼントには見向きもせず、夢中で紙を破って箱をつぶすことに興味がありませんか? ほとんどの人々が勘違いの幼児教育に翻弄されているアメリカの現状で、アタッチメント育児を推奨する人々を私は誇りに思います。

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