お悩みSV・オンライン会場ルーム3「ベビーマッサージ教室をはじめたときのような熱い気持ちが、日常の仕事に忙殺されて失くなっています。どうしたら、ふたたび情熱的に活動できるでしょうか?」

恒例!お悩みスーパーバイズ 2022

スーパーバイズとは「今抱えている問題・悩み」をグループごとに話し合ってもらい、それに対して当協会理事長の廣島のスーパーバイズのもと、参加者全員からも意見をもらう、というものです。

ベビーマッサージ教室をはじめたときのような熱い気持ちが、日常の仕事に忙殺されて失くなっています。どうしたら、ふたたび情熱的に活動できるでしょうか?

滋賀県からご参加の小﨑さんからのお悩みです。

いま現在、正規職員の保育士として小規模認可園で働いています。今年に入って、職員が何人か辞めてしまって、少ない人数でまわさなければならない状況が続いています。50歳半ばで、体力的にも不安があるなかで、このまま続けていけるか不安を抱いています。

もともと、こちらでアタッチメント・ベビーマッサージの資格を取ったことが“はじまり”でした。ベビーマッサージ教室をやる上で、自分にもっと自信をつけたいという思いから、保育士の資格を取って、今に至っています。

今回、全国大会に参加して、みなさんの子どもに対する熱い思いや、社会貢献に対する情熱に触れて、自分も初心に帰った思いがしました。アタッチメント・ベビーマッサージ講座を受講した時は、衝撃的で、涙があふれて「これしかない!」と思ったことを、あらためて思い出しました。

いまもその気持ちは、変わりませんが、日々の忙しさに忙殺されてしまって、あの頃の気持ちがかき消されてしまっているのも事実です。あのころのような情熱をとり戻さないと、自分が思っているような子育て支援の活動はままならないと思いました。

こうして、情熱的なみなさんの中にいると、「よしやろう!」と思えますが、ひとりに戻ると、途端に忙しすぎる現実に引き戻されて、気力が失せてしまうような気がします。 どうしたら、あのころのような気持ちで、ふたたび情熱的に保育や子育て支援に邁進できるでしょうか?

小﨑さんのお悩みを聞いて、最初は、ここにいる人生の先輩方に、「中年の危機」をどう乗り切ったかを聞こうと思いました。「中年の危機」というのは、ユングの思想で、人生のちょうど折り返しにあたる40~50代の時期に、精神的にも、体力的にも、脳機能的にも、危機が訪れるというものです。これをどう乗り切るかがテーマです。

しかし、お話を聞き進めていて、まずはわたしから、アドバイスをさせていただこうと思いました。中年の危機を乗り越える前に、まず体力的に疲れ切っておられると思います。人間は、体力的に疲れていると、“考える”という行動ができなくなり、代わりに”悩む“ を繰り返してしまいます。これは、行動する余力がない人の、正常な防衛反応です。こうした体の防衛反応には、素直に従わねばなりません。だから、将来を考えるのは、体の休息をとって、体力が戻ってからにしなければなりません。

これについて、先輩の話を聞いてみましょう。

「(今回優秀実践発表してくれた)岡田さんなんかも、このような経験があったのではないですか?」

「私のときは、やる気を失ってしまって、3か月動けなかった時期があります。ひとしきり寝込んで、回復してくると『やっぱりやりたい!』という気持ちが湧いてきて、再び走り出しました。」

いま、情熱的に未来を語っている岡田さんだって、やる気を失っていた時期があるわけです。3か月かかったということは、ご本人は相当ギリギリまで頑張られたことでしょう。頑張れば頑張るほど、回復に時間がかかるものです。気力がなくなっていると感じたら、できるだけ早く体を休めた方が、軽く済みます。

そうは言っても、現実に戻れば、明日からの仕事はありますし、相変わらず職員の数は不足しています。「自分がいま休んだら、大きな迷惑をかけてしまう。園がまわらなくなってしまうかもしれない」そう思うことでしょう。

それでも、まず3日間休みをとってください。まったく仕事のことは忘れて、3日間なにもしないで、寝て過ごしてみてください。大事なのは、この3日間は、すべてを捨てて無責任になることです。せっかく休んでも、良心の呵責に囚われてしまっては、意味がありません。

まわりに迷惑が掛かったとしても、たった3日です。大きな問題は生じません。騙されたと思って、休んでみてください。ズル休み、大いに結構!それよりも、小﨑さんが倒れてしまったら、心折れてしまったら、その方が大変なのです。

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