オンライン講座、これからの可能性

新型コロナウィルスは、一向に収束の気配は見えません。そして、緊急事態宣言は、当初の7都府県から全国に拡大され、連日のように感染者数の増加が報道されています。

この状況をみると、5月7日以降、外出自粛が解除される見込みはうすいように思えます。少なくとも、安心して人との交流をはかれるようになるのは、まだ先の話だと思っておく必要がありそうです。

ご存知のとおり、当協会も3月から5月いっぱいまでは、現地開催の講座はお休みさせていただいております。この状況は、6月以降もつづくかもしれません。

一方で、こうして現地開催の講座を中止せざるを得なくなったことで、新たな受講形態が生まれました。それが「オンライン受講」です。

これについては、すでに皆さまにもメールやHPでアタッチメント・ベビーマッサージのオンライン講座の様子をご報告した通りです。ご覧いただいていない方は、こちらから、お読みください。

https://www.naik.jp/blog/office/archives/9209

私の実感としては、オンライン講座でも、通常の講座とまったく変わらない「場」の形成が起こりました。人と人との出会いと交流、距離が近づいていく様子、グループダイナミクス・・・すべてが、オンラインの場の中で起こりました。ZOOMというオンライン授業のシステムによって、ペアワークやグループワークは、通常の講座と変わらず行うことができました。また、東京の会場ではよくあることですが、いろいろな地域からの参加者が集まるので、各分野における地域ごとの違いを共有できます。オンライン講座では、それがより広く行われます。

もう一つの実感として、受講生からの質問は、オンラインの方が活発だったように思います。具体的で、個人的な質問が、何人もの方からなされ、そのやり取りは、大いに他の方の参考になっていました。また、「私も同じ悩みを持っていました!」という共感もありました。

受講生のひとりに、受講後の感想で「オンライン講座だと、先生をひとり占めしている感じがして、とてもよかったです。」とおっしゃっていただきました。こうした感覚も、質問しやすい環境になっていたのかと思います。

このオンライン講座、はじまりは、新型コロナウィルスの影響による外出自粛、人との接触の自粛への対応でした。しかし、ふたを開けてみると、「新しい受講の形」を提示してくれたようです。この状況が終息したあとも、オンライン講座の存在価値は、色あせることはありません。むしろ、積極的に選択肢のひとつとして存在し続けるでしょう。

これまで、ベビーマッサージと育児セラピスト2級については、順番にまわって地方開催を行ってきました。しかし、スキルアップ講座については、東京・大阪・名古屋・福岡のみでの開催にせざるを得ませんでした。そのため、地方で受講していただいた方たちが、スキルアップの講座を受ける場合、泊まりがけで東京、大阪、名古屋、福岡のいずれかへ来ていただいておりました。

オンライン講座は、こうした場所の壁を取っ払って、受講機会を広げてくれます。また、発達支援や子育てマインドフルネスのように専門性の高い講座は、東京・大阪のみでの開催です。これら専門講座についても、受講機会が増えます。

さらに、海外からの受講も広がります。海外在住の方が日本への一時帰国に合わせて受講いただくケースが、これまで多くありました。あるいは、海外の日本人会の方たちで出張開催を依頼されるケースもありました。こうしたケースにおいても、オンライン講座は有効です。

こうして、日本各地から、世界各国から、受講生が集まることは、とても得がたい「場」の形成につながります。オンライン講座は、そんな可能性を感じさせてくれるものです。

でも現実を見ると、家の中に居ることを強いられる毎日。そのストレスは相当に大きいです。外に出られない、家族以外の人としゃべれない。毎日が閉鎖的。みんな機嫌が悪い。 しかし、視点を変えれば、「家の中での時間が、余るほどある」のも事実です。

この時間をどう使うか?
有り余った時間の使い方として、もっとも有効な方法のひとつは「知識の習得」です。

『子育ての知識を蓄えて、ご自身の子育てに活かしてみてはどうでしょうか?』

『お仕事や活動を深めるスキルアップに取り組んで、「コロナ後」に備えてみるのはどうでしょうか。』

オンライン講座は、「知識の習得」であり、「人との出会い」であり、「刺激」でもあります。当面の間は、わたしが登壇します。通常は、新しい講座とトレーナー講座にしか登壇しない私にとっても、レギュラー講座の登壇は、大きな刺激であり、みなさんとの出会いでもあります。ぜひ、いっしょに学びましょう!

一般社団法人日本アタッチメント育児協会
理事長 廣島 大三

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