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【ABMベビーマッサージインストラクター養成講座講師】島田恭子さんインタビュー

【ABMベビーマッサージインストラクター養成講座講師】島田恭子さんインタビュー

島田さんインタビュー

自分の子どもが本当に愛おしい、そう思う瞬間を味わって欲しい
廣島  : ベビーマッサージインストラクター養成講座を受講してご自身に変化はありましたか?
島田さん: 最初の講座を受けて、「まだ奥がある、まだ奥がある」ということで、どんどん自分で学びたいという向上心が湧いてきました。それで、「生命の科学って何なんだろう」ということで、これから先それを求めて、(長生きしたくなかったんですけど)長生きして、「あぁ、これが私の人生かな」というものを見つめたいかなと思えるようになりました。
廣島  : 生命の科学...アーユルヴェーダですね。
島田さんは凝っている時はガッとそこに向かうタイプですか?
島田さん: あぁ、そうですね。
廣島  : 僕と同じですね。
島田さん: ここまでか、というところまで行って、そして後は頂点から共通点を見つけていき、
幅を広げていきたいと。
廣島  : なるほど。メタ認知ですね。
(※メタ認知: 認知を認知すること。人間が自分自身を認識する場合において、自分の思考や行動そのものを対象として客観的に把握し認識すること。)
島田さん: そうですね。
廣島  : 島田さんの場合はアタッチメントという側面においては、現場での経験もあり、 知識ももちろんありという状態だったと思うのですが、それらと ベビーマッサージとの結びつきというのはどのような感じだったのですか? 最初に聞いたときといいますか...。
島田さん: 地域のお母さんたちに支援をしていくためということで、ベビーマッサージが 愛着形成にいいということを聞いて、実際にやったことがなかったものですから やってみたいということですね。マッサージ自体を勉強したいと思ったのは。
廣島  : そこから、このアタッチメントベビーマッサージは、「子育て」につながって いくような内容だったと思うのですが、多分、島田さんの見ていた アタッチメントというのは、少し「子育て」という側面とは異なった部分で アタッチメントを見ていたところもあるのかなと思うんですが、その辺りは どうなんですか?一致していたのですか?
島田さん: 一致といいますか、地域支援ということではなくて、実際に児童福祉の分野で 今問題にされている虐待対応などで、長年、法律でもそうですが、虐待防止の 観点で「虐待はしてはいけない」、「禁止」といわれるばかりなんですね。 それを聞いていると、本当に子育てをしているお母さん、お父さんが自分たちの 子育てを否定されてしまうということで、「思っているんだけれども形に変える ことができない」というようなところで、つい最近はこちらの勉強をする前に、 「禁止」ではなく、「虐待にならないためにはどうしたらいいんだろう」と思い、 子どもの権利などについて見直していました。 それで、子どもたちには「生きる権利」があり、「成長する権利」があり、 そして特に(アタッチメントもそうですけれども、)生後一年間は自分で歩く ことができないから、大人から、社会から「守ってもらう権利」があるのだと 思いました。それを3つ満たされて初めて社会人として地域に参加できるんだと いうことを、事々会う方々にお話をしてきたんですね。 その中の一つとして、実際に手法としてマッサージをつなげて、というように 考えるようになったんですね。その考えながら、その地域のお母さんたちに マッサージ教室を開いた時にですね、やればやるほどベビーマッサージは手法ではなくて、お母さんの暖かい気持ちが子どもにどのように伝わっていくか、 というような時間を大切にするんだ、ということをわかるようになってきたのです。 それで、お母さんたちには「マッサージ」という手法ではなくて、お母さんと お子さんの楽しい時間、「自分の子どもが本当に愛おしい」、 「この子が生まれてきて本当によかった」と思う瞬間を味わってくださいと いうようにお話したんですね。




島田さん: 実際に、第一回目の講座はお話をして、とにかく赤ちゃんがぐずったら抱いてください、赤ちゃんが遊びかけたら追いかけないで見守ってください、というようなお話をしたのです。そうしましたら、何人か集まった中で、泣くから抱きしめて、そして母乳がある方は母乳を含ませてください、というと30分間本当に抱っこして授乳だけで 終わってしまったお母さんがいらしたのですね。それで、そのお母さんが最後に 「何だか今日は母乳を飲ませに来ただけだった」と言って帰られたんです。それで、2回目3回目といらっしゃらなかったので、そのお母さんはもう来られないのかな、と思ったのですよ。 「母乳の時間だと思って諦めて、いらっしゃらないのかな」と。そしたら、そうではなかったのですね。 お子さんがお病気になってしまって来られなかったということで、 (4回の教室をやって、その4回目の)最後の時にいらして。それで全部ですね、最初から全部お教えしたのです。そうしたら、2回欠席をしているのですが、4回参加した方と同じように マスターできたことから、やはり、お母さんの気持ち次第であって、 何回やれば技術がいいから、ということではないのだな、と。 最初のあの「あ~授乳だけだった」って言ったお母さんが最後はほっこりして 帰っていただけたので、お伝えしてよかったなと思いました。
廣島  : やっぱり、そういうことはベビーマッサージの教室をお母さんに実際にやってみて、得た部分や発見した部分というのは大きいですか?
島田さん: そうですね。お母さんたちから学ばせていただくというか、お母さんたちが本当に自分のお子さんに満足をするといいますか。協会でアファメーションを習うのですが、いかにして 「これがアファメーションですよ」とかということではないんですね。お母さんたちにも「マッサージ」ということではなく、 「1日最初5分でもいいですから、3分でもいいですから、1分でもいいですから、 挙句の果てには私がお教えするこのアファーションだけでもいいですから」 ということでお話をしています。アファメーションに大きな栗の木の下でという歌を作りながら、ストレッチを入れながら、最初と最後にするんですね。それで、それをすると1回目、2回目受講するお母さんたちよりも赤ちゃんたちが、 大きな栗の...の「お」が始まると、一斉に(何回やってもそうなのですが) 赤ちゃんたちの天使のような笑顔というか、みんなが一斉に深い呼吸をする というか...。
廣島  : 合図がわかるのですね。それはすごいですよね。
島田さん: そうですね。赤ちゃんに教えているのではないのですが、赤ちゃんたちはその空気と気持ちを受け止めてくれます
廣島  : それを楽しい時間として受け取っているからこそですよね。 その安心した感じというのは。
島田さん: そうですね。
参加された方々が持っているものをさらに高める「気付きの講座」
廣島  : 横浜の文化教室でもやられていますが、あちらの場とご自身の場との違いはありますか?
(※島田さんは乳児院の院長をされています)
島田さん: 文化教室が今の(上記)なんです。
廣島  : では場所は全く関係ないという感じですね。
島田さん: 2ヶ月に1回ですから...忘れるのですよ。そんな中ですけれども、 赤ちゃんたちはそうなんです。
廣島  : あぁ~そうなんですね。
島田さん: 2週間に1回でも、赤ちゃんたちが、 大きな...「お」ってすると、「みんな、始まるよ!」となるんです。多分赤ちゃんとお母さんと私の気持ちが一致するから、その効果があるんだと思いますね。
廣島  : 素晴らしいですね。
廣島  : 次の質問です。 育児セラピストを受けてのご自身の活動の広がりを教えていただけますか。
島田さん: 専門学校で学生にも話す機会があるのですが、いわゆる引き出しが増えたというか、今日もいただきました。内容を全部いただくわけじゃないんですが、(育児セラピストの講座の中で学んだことを)ワークに持っていくことですね。ですから、学生たちに何年か大体同じ内容を教えるのですが、(自分としては)学生たちの興味が変わってくるというか、授業が変わってくるんです。教えるのではなくて。 この前も専門学校で学生に授業のアンケートをとらせたりとか、それを私たちが配るんですよ。内容こんなこと書いてある!」とドキドキしたんですけれども、でもチラッと見ると、「自分たちで考える授業になっている」というようなこと が書いてありました。
廣島  : もうファシリテーターですね。本当に。
島田さん: そうですね。ただ教え込むのではなくて、一つのものを定義して、学生たちが考えて、そして自分の身になるように答えを見出していって、新しい若い人たちの考え...「今はできないけれども、例えば、世の中がこうなったらいい」と思うようなものを考えて、とか言うと、すごく真剣に考えてくれるようになったことですね。
廣島  : その専門学校は、どのような学科ですか?
島田さん: 学科は児童福祉と社会福祉ですね。それと児童虐待というような。児童虐待は、虐待の難しい法律などを含みます。ですが、それを、法律をいかに(さっきお話したように)権利を守るというための活動にしていくというようなところです。ですから、学生にマッサージとかの話をすると「習いたい」と言いますね。
(※アタッチメントが親にとっても癒しとなることを踏まえて)
廣島  : すごいですね。
その部分と実際の講師の方も何度かやっていただいて、そちらの部分ではどうですか?
島田さん: そちらの部分では、毎回参加される方々から力をいただきますね。その回その回、講座の教科書の大筋は外れないようにするのですが、その回ごとに参加された方々が持っているものをさらに 「あ~、こうすればいいんだ!」というような「気づきの講座」にさせていただいているかな、と思います。
廣島  : それは受講生の方が気づいていくということですか?島田さんが気づくということですか?
島田さん: (受講生の方が気づいていくということに対して)そうですね。 もちろん、私は(恩恵を)いただくのですが、受講生の方々がこの講座を受けて、次に何をやりたいか、というのを発見していただけるようなものにしたいなと思っています。
廣島  : そこは多分、受講生の方にとっては島田さんが理想化自己対象であり、多分、役割であるのでしょうね。
廣島  : 最後に、これから育児セラピストを目指す人たちに向けて一言お願いします。
島田さん: 子育てが楽しい社会になるお手伝い役になってほしいなと思っています。
廣島  : そうですね。そこは本当に大事ですよね。島田さんのその関わりというのは、多分ある種特殊な部分があるのかなと思います。いわゆる一番深刻な現場ですよね。統合失調症のお母さん、その子どもの面倒を見るという場所ですよね。そこの場というところでの、育児セラピスト・アタッチメントの広まりや、活用できたことは何かありますか?
島田さん: 活用というか、統合失調症の障がいを持っている方であっても、やはり全ての方がこの世の中で大切な存在だということは改めて実感するようになりました。
廣島  :

ありがとうございました。

 

 

島田恭子(しまだきょうこ)

社会福祉法人真生会 白百合ベビーホーム 施設長・社会福祉士
精神保健福祉士

一般社団法人日本アタッチメント育児
協会認定トレーナーとして「ABMベビーマッサージインストラクター養成講座」の講師として活躍

島田恭子さん

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