お口の中には、目には見えないバイキンが山ほどいます。歯磨きを怠ったりした場合、 1兆個の数に達してしまいます。 自分の口の中のバイキンを歯医者さんの顕微鏡で見て、 ショックを受けた人もいるでしょう。
そうです。私もその1人だったのです。
5年ほど前、 お口の中のバイキンを見ることができる顕微鏡がほとんど普及していないころ、 九州の宮崎の有名な先生の診療所を見学させていただく機会がありました。 診療を見学して1時間ほど経過したころでしょうか、
「先生の口の中を検査しよう。」
と言われ、言われるがままに寝かされ、歯と舌から私のプラーク (歯についた汚れ)を少しだけ採られました。そして、顕微鏡にセットしテレビの画面に映し出されました。
それがまた大きく写っているのです。
周りを見渡すと、診療所のスタッフは全員集合。なんか、 とてつもなく恥ずかしい気分。そして、嫌な予感どおり、いろんな動くもの(バイキン)が見えました。

えっ!僕は、毎日一生懸命歯みがきをしているのに。
そりゃあ、お口の中にはたくさんのバイキンが住んでいるのは、 頭では理解していたけど、大観衆(?)の前でリアルに見せられるとショックだなぁ。
追い討ちをかけるように、あちこちで「へびがいたと」「へびがいたと」 (宮崎弁?)という声が聞こえます。 そこの診療所では、にょろにょろ動くバイキンを「へび」 と呼んでいるようです。
まっ、ほとんどの人が私と同じようにお口にへびがいるのですが。
(今はもちろんきれいですが)
さて、へびは人の口の中で何をするでしょうか?
● むし歯をつくります
● 歯周病を引き起こします
● お口のにおいを発生させます
● 体の病気 (肺の病気、血管系の病気、心臓の病気、糖尿病、低体重児出産、早産、胃潰瘍、骨粗しょう症、手足の皮膚病、関節炎、腎炎、胃潰瘍、 骨粗しょう症、手足の皮膚病、関節炎、腎炎など)に関連があることがわかっています。
歯周病菌は簡単に血液中に入り全身にまわって問題をおこします。 口はいろいろの病気の入り口になっています。
へびさえいなければお口の中は、けっこう平和です。
しかし、へびは歯や舌に頑丈な家を作って(バイオフィルム)住み着き、 歯ブラシごときでは取り除けないのです。
お風呂や台所の流し台、川底にある岩などはヌルヌルしますね。 水と接するところには必ずヌルヌルができます。
バイキンの膜です。歯は、 台所の流し台などとは比較にならないほど汚れているので、 膜をを取り除くのは大変です。
バイキンは感染します。キスでも感染していくので、 お母さんのお口の中にバイキンがたくさんいると、子供のお口の中も同じようになっていきます。 子供の免疫系統は生後6ヶ月くらいから3歳くらいまでは、とても未熟な状態です。出来る限り、妊娠前にむし歯の治療は終えて、 その後はきれいな状態を子供のためにも維持していきましょう。
へび退治には、歯石除去(スケーリング) とは全く違う種類の治療が必要なのです。この治療(PMTCといいます)を受けた次の日の朝には、 今までとの口の中の違いを実感できます。数ヶ月に1度、親子で「へび退治」をすることをお勧めします。
今度、歯医者さんへ行ったら、「へび退治お願いします。」なんて、 声をかけてみてくださいね。








