全国大会 in 2011 レジュメ(2)

■ 全国大会2日目スキルアップ講座「シンポジウム」

2日目のシンポジウムは、予想以上に盛り上がり、会場が一体となって、2012年に向かう有意義なものとなったと思っています。「パネルディスカッション・交流会・優秀実践者発表会・振り返り」という4部構成だったのですが、これら全体を通して、一つの講座を受講したような「学び」や「気付き」、「決心」を持ち帰ってもらうことを目指しました。そのために、一つ一つの催しにテーマを設定しました。

・パネルディスカッションを通して「問題点と向き合う」

・交流会を通して「仲間とつながる」

・優秀実践者発表会を通して「共有する」

・振り返りを通して、自らの活動や行動の方向性を「見つける」


上記の流れを通して、参加者の一人ひとりが、2012年に向けての「一歩」を見出してもらえることを目指しました。


▼ パネルディスカッション

今回は、「育児関連のマスメディアの現場」、「保育士、看護師養成の教育現場」、「保育および福祉における親子の現場」という、子育てにおける3つの違った立場でご活躍される方々をパネリストにお呼びして、意見を伺いました。

【ファシリテーター】
廣島 大三 (社)日本アタッチメント育児協会 理事長

【パネリスト】
吉田 行雄 様 (株)保健同人社 代表取締役社長
金塚 方也 様 (株)主婦の友社 プレモ・ベビモ編集長
細井 香  様 淑徳短期大学 社会福祉学科 准教授
坂本 享子 様 武生看護専門学校 小児看護学 専任教員
島田 恭子 様 社会福祉法人真生会 白百合ベビーホーム 施設長
野﨑 彰子 様 学校法人善衛学園 ひろせ幼稚園 園長 


テーマについては、以下の3つのテーマを選びました。

テーマ1:「深刻さを増す親の育児知識不足」
テーマ2:「この世から児童虐待をなくすためには」
テーマ3:「育児セラピストのミッション」~これからの育児支援のあり方~

 

◎テーマ1:「深刻さを増す親の育児知識不足」

ここでは、「情報」と「知識」の違いを認識することの重要性が話し合われました。いまや、育児に関する情報は、インターネットを通じて無料で、大量に溢れかえっています。このことは、一見便利で良いことのようで、実は子育てをする親にとっては、迷いや不安を生む原因となっています。

情報というのは、その背景や根拠を知り、情報と情報のつながりを理解した時に、「知識」となる。そうした知識こそが、子育てをする上で本当に必要なものである、ということが話されました。その意味で、保険同人社の吉田氏、主婦の友社の金塚氏ともに、メディアの立場として、インターネットと雑誌の違いを強調していました。それは、無尽蔵に情報が出力されるインターネットに対して、雑誌は、編集者によって、情報と情報をつないだり、根拠や背景とともに、ある種の世界観を伝えることを目指しているという点でした。しかし、それでも、雑誌を読むことでは、救われない、あるいは、かえって不安を煽ってしまう側面があることも事実です。

お母さんの不安に答え、寄り添うためには、やはりメディアだけでは不十分で、対面のサポートとして、育児の専門家が身近にいることの重要性も指摘されました。重要なのは、難しい学術理論では無く「大丈夫だよ!」の一言。でも、それを言ってくれる相手は、難しい知識を身に付けた専門家であって欲しい。例えば、白衣を着た助産師や看護師の「大丈夫だよ!」は、2倍の頼もしさがある。育児セラピストも、お母さんにそんな安心感を与えてあげられる存在でありたい、という見解がありました。

そんな中で、雑誌などのメディアの役割と、対面のケアをする育児支援者の役割は、別であることを理解しておく必要があります。

雑誌などのメディアは、「育児は楽しい!育児はハッピー」「ステキなお母さん、オシャレなお母さん」など、ポジティブイメージで、多くの人に子育てのワクワクを伝えることが出来ます。また、社会の価値として重要なことを、広く伝えることが出来ます。

対して、対面のケアをする育児支援者は、目の前のお母さんの悩みや不安に対応したアドバイスを個々にしてあげることが出来ます。そして、安心させてあげることが出来ます。

このメディアと支援のを「つなげる」ことが、最も重要なことなのではないでしょうか?メディアはメディアで完結し、支援は支援で完結するのではなく、相互に「つながり」、社会の価値を広く伝え、それを実践の上で実現していくことが大切なのではないでしょうか。

例えば、ベビーマッサージを例に挙げれば、メディアが、「ベビーマッサージは頭がよくなる」「今時のオシャレママのベビーマッサージ事情」などと取り上げてくれることで、ベビーマッサージに対してポジティブなイメージを広められます。そのバトンを支援者は受け取り、現場でお母さんにベビーマッサージを教えます。その際には、ただオシャレとか頭がよくなるというポジティブイメージだけではなく、本質的に大事なことを伝え、親教育を同時に行なうことで、育児知識不足の問題の解決の糸口は見えてきそうです。


◎テーマ2:「この世から児童虐待をなくすためには」

まずは、虐待の定義から入りました。ここでは、実際の暴力やネグレクトだけでなく、過度の暴言などを含めて子どもに恐怖を与えるような振る舞いを虐待と定義し、「このままだと虐待に至ってしまいかねない段階」と「虐待が行なわれてしまっている段階」に分けて、話し合われました。

前者の段階において、お母さんはとても追い詰められた状態にいます。そうした状態のお母さんに対しては、まず「認めてあげること」「寄り添ってあげること」そのような中で、ひろせ幼稚園園長の野崎先生は「お母さんのお母さん役を買って出ています!」と言い切っていました。母親の愛情で、お母さんを包み込んであげる。それをしてあげることで、お母さんは追い詰められることがなくなり、虐待を回避する一つの道筋になっているのです。

虐待の種は常に「弱いものへ」向かいます。そして最後には子どもに回って本物の虐待に発展します。それは、母親が子どもに当たってしまうとき、それは、夫が妻に当たっている背景があるかもしれません。夫は、会社の上司から当たられていて、それを妻にぶつけているのかもしれません。会社の上司は、そのまた上司から・・・つまり、虐待は、社会生活の中で連鎖反応的に起こっている場合があるのです。それは、簡単に解決策が見出せるものではありません。社会の構造的な問題も含んでいるからです。そのような状況で、我々が確実に出来ることは、子どもに虐待が行なわれないようにすることです。そのためには、子どもに最も近いお母さんをケアすることではないでしょうか。それは、野崎先生のように、お母さんに寄り添い、認め、抱きしめてあげることなのかもしれません。

後者の段階において重要だったのは、いろんなケースがある中で、多くのケースで「虐待をしている親は、自分が虐待をしているとは認識していない」ということでした。乳児院しらゆりベビーホームの施設長の島田先生は、こんなことを強調していました。「まずは、虐待をしている親に、自分がやっていることが虐待なのだと、わからせることから始める必要がある。」しつけだと信じて、虐待行為に及んでしまう親は、自分のやっていることが虐待であるという認識は少ないといいます。島田先生は、「あなたには、母性がある。だから大丈夫よ」と認めたうえで、そうしたお母さんの行動を再認識させることを行なっているといいます。子どもの言う事を無視したり、過剰に反応したり、子どもが危険にさらされる可能性を黙認したり、そんなちょっとした態度の中に、虐待につながる種があることを知らせるきっかけがあるといいます。それは、やはり、前出の野崎先生と同様に、島田先生も「お母さんのお母さん」の役割を演じているのだと感じます。

この世から虐待をなくすことは、容易なことではありません。でも、同時に不可能だと、あきらめてしまえることではありません。

虐待を受けた子どもが親になったとき、同じように子どもに虐待してしまう「虐待の連鎖」。立場の強い者から弱い者へと向かい、最後には子どもにしわ寄せが来る「虐待の連鎖反応」。どちらも、どこかの世代で、あるいはどこかの立場で、とめてしまうことが出来れば、連鎖も連鎖反応もとめることが出来ます。

そのためには、子どもの水際にいる親が、連鎖や連鎖反応を断ち切ることが出来るだけの知識を得ること、そして、そうした親を支える「母のような支援者」が重要ではないかと思います。

その意味で、これからの「親教育」、そして「親支援」の意味において、育児セラピストの使命の大きさを痛切に感じました。

 

▼ 交流会

交流会では、住んでいる都道府県名と名前、そして受講期が印刷された名札を各自が付けて、昼食をとりながら、自由に交流しました。

前日のスキルアップ講座「アタッチメント食育」を受けて、自然食を美しく、美味しく味わう食事として、「3pmさんじ」さんのお食事をケータリングしました。私も頂きましたが、今までの自然食の概念を覆す、彩り豊かな盛り付けと、素材の風味を生かした美味しい味付けで、参加人数よりも大目に用意した食事は、あっという間になくなってしまいました。

そんな中で、みなさんが、活発に交流されていました。ある方たちは、同期の仲間で盛り上がり、また、同じ地域同士で会話が進み、また今回は、家庭の医学で御馴染みの保険同人社さんも参加されていたため、早速ベビーマッサージ教室を主宰するインストラクターに取材が行なわれていたりもしました。

交流の最後には、前日のアタッチメント食育の栄養学の講師 柏原幸代さん(健康食育検定協議会 理事長)によるプチ講話「美しく健康でいるための秘訣」を聞きました。講話の中では、これまでの食に関する勘違いや誤解に驚き、そして、美しくいることと、健康でいること、そしてきちんと食べることは、全く同じ線上にあることを知りました。

最後に記念撮影をしたときの皆さんの笑顔と場の一体感には、感動を覚えました。

 

▼ 優秀実践者発表

保育、看護、ベビーマッサージ、キッズマッサージ・アタッチメントジム、特別の各5部門の受賞者の発表は、どれも示唆に富み、新たな気付きとヒントを与えてくれる素晴らしいものでした。

私なりに、それぞれの発表を、まとめてみました。

・【保育部門の寺井さん】どんな場でも対応できるインストラクターであるために、引き出しを多く持っておくことの大切さ。

・【看護部門の葛西さん】育児セラピストに「大丈夫!」といわれれば、うれしさ倍増。だから、育児セラピストの言葉のチカラは、思っているより。

・【ベビマ部門の浦中さん】家でお母さんが行うベビーマッサージ教室で、ここまでのことができる。地域の子育ての拠り所であり、お母さんの心の拠り所となることができる。

・【AKM/AGM部門の斎藤さん】お母さんが持っているいろんな興味に応えながら、様々な営みを通してアタッチメントの大切さを伝える

・【特別部門の榊原さん、神尾さん】先輩インストラクターから後輩インストラクターへ、バトンをつないで伝えるアタッチメント。

それぞれ、本当に素晴らしい発表であり、気付きやヒントをくれるものでした。今回発表していただいた方たちは、各部門を代表してくれた方たちです。それと同時に、会場の方たちの真剣な表情を見ていて、どの方も、それぞれに素晴らしい実践をされていて、素晴らしい価値を提供されている方たちであると実感しました。

発表内容は、発表者の方々にお任せでしたので、どのような発表になるかと正直言って不安に思っていました。でも、実際の発表を聞いて、その発表を聴きいる参加者の表情を見て、「ああ、ここにいるどの人が発表しても、すばらしく示唆に富み、気付きと学びを与えてくれるに違いない。」と確信しました。

このような素晴らしい場にしてくれて、本当にうれしく思いました。

 

▼ 振り返り

最後に、このシンポジウム全体を通した振り返りを行ないました。振り返りは、ワークシートを用いたグループワーク形式で、最後に、各グループの振り返りをシェアしました。

ここでは、それぞれの育児セラピストが、それぞれの問題や課題に気付き、そして、その解決法や行動方針を見出し、実際に2012年に向けて行動する決意を聞く事が出来ました。

中でも、島田先生をはじめとするあるグループでは、たまたま仙台出身で、仮設住宅に住んでいるインストラクターがいて、グループ全体で、ベビーマッサージを通して、被災地の心を豊かにするプロジェクトにまで発展し、他の方たちも巻き込んでの発足にまで至っていました。私も、このプロジェクトには、協会として支援を決めることにしました。

このようなことが、全国大会の最後の締めくくりで偶発的に起こること自体が、参加者の皆さんの意識の高さ、思いの強さ、ハートの熱さのなせる業だと思います。


今回参加された方も、参加できなかった方も、ぜひ、2012年の行動について、自分なりの方向性を考えてみてください。そして、その方向性を行動に落とすための「はじめの一歩」を考えてみてください。ほんの小さな、そして簡単なことでかまいません。そして、その「はじめの一歩」に、具体的な日付を入れてみてください。そうすれば、その小さな、そして簡単「はじめの一歩」を踏み出した瞬間から、あなたの2012年のシナリオが動き始めます。

来年もぜひお会いしましょう!


ありがとうございます。

 

全国大会 in 2011 レジュメ(1)

育児セラピスト全国大会 in 2011 を無事に終えることが出来ました。

後援に入っていただいた淑徳短期大学さま、開催に向けて多大なるサポートをいただいた同大学局長の小野寺様はじめ、関係者の皆様には、心からのお礼を申し上げます。

今大会では、年末の忙しい中、ご出演いただいたパネリストの皆さま、優秀実践者の皆さま、そして、会場にお越しいただいた参加者の皆さまの思いと、私たちの思いがつながることによって、「未来に向けての重要な価値」を生むことができたと実感しております。


■ 全国大会1日目スキルアップ講座「アタッチメント食育」

1日目は、スキルアップ講座として、「アタッチメント食育インストラクター養成講座」を開催しました。受講生の食育への興味は大きく、大変盛り上がりました。この講座は、心理学、栄養学、歯学の3部構成で、0期の今回は、テキスト制作およびカリキュラムの監修をお願いした先生方に直接ご登壇いただきました。

栄養学および食育では、健康食育検定協議会 理事長の柏原幸代先生、
歯学では、医療法人ワールデント 理事長の高田朋太郎先生、
そして心理学では、わたくし廣島大三が登壇させていただきました。

今回のアタッチメント食育では、親が子どもの成長のために学ぶ食育、親子のための食育をテーマとしています。単なる食の教育という観点だけではなく「子どもの心の成長と食」の観点から、食育を学びました。

心理学では、マズローの欲求段階説になぞらえて、食の欲求と目的が昇華していく過程で、「何を食べるか」だけでなく、「誰と食べるか」「どのように食べるか」ということが重要となり、それらをすべて含めて食育であるという気付きを得るきっかけとなりました。

栄養学では、子どもの食を考える際、まずはお母さんの食生活を適正化する必要がある、という柏原先生のお話は印象的でした。お母さんの食生活が荒んでいると、子どもの食生活も同様になってしまう、ということです。もう一つ印象的だったのは、「食選力」という考え方でした。ここでは、健康や安全をイメージさせる様々な商品名やうたい文句といった「情報」に流されず、実際がどうなのかを見抜く「知識」を学ぶことができました。例えば、「低脂肪乳」は、「牛乳」よりも本当に良いのか?ハーフタイプのマヨネーズは、通常のマヨネーズよりも健康的なのか?それらを見抜く「力」、なぜそうなかを理解する「力」を身に付けることによって、情報に左右されない食生活を実現できることを実感しました。

歯学では、食べることにおいて、最も重要であり、お母さんの大きな興味の対象でもある「歯」について、新たな発見がありました。「噛む」ことが、いかに重要であるかを痛感しました。また、お母さんが、知識として知っていることによって、子どもの歯の健康や、歯並びを良い状態に保つ、あるいは深刻な状況を避けることが出来ることがわかりました。歯学については、正直に申し上げて、この知識を知らないことで、私は、ずいぶんと子どもに申し訳ないことをした、という気にさせられました。ぜひとも、お母さんに知っていただきたい知識であると感じています。

このアタッチメント食育は、受講いただいた方々からも評判が良く、多くの方が、これからご自身の場においてお母さん方に伝えていかれる決心をされて帰られていたことを、大変心強く思いました。

アタッチメント食育が生まれた真の背景

ホームページでもお伝えしておりますように、今年の全国大会のスキルアップ講座は、「アタッチメント食育」です。

今回の0期講座に限っては、カリキュラム制作にあたった3人の専門家が直接登壇します。作った本人から学ぶことが出来る機会であるとともに、その分野の専門家に意見を聞ける貴重な機会でもあります。3人が直接登壇する機会は、今後ないと思いますので、0期を受講される方は、この機会を積極的にご活用ください。

アタッチメント食育インストラクター養成講座 >>
http://www.naik.jp/info/class/12171800shokuiku.html

さて、今回は、そもそも、このテーマに取組むに至った経緯と、カリキュラム開発における内輪の話を、皆さんと共有させていただこうと思います。皆さんとは、こうした背景も共有した上で、0期講座に臨みたいのです。

 

もともと「食育」というテーマは、インストラクターのみなさま方の関心が高いテーマでしたので、いずれは取組むべきテーマとして暖めていました。そのような中で、東日本大震災と福島の原子力発電所の事故が起きました。それによって「食の安全」について、われわれの誰もが、改めて真剣に考えさせられました。

「与えられた安全」が、いかに当てにならないものなのか、そして、その影響を最も受けてしまうのは、子どもであることを、実感させられました。それは、「安全な食を得るための方法」ということだけではなく、「子どもの成長と向き合うための食」というもっと大きな枠組みでの実感なのではないでしょうか。だからこそ、今年のこの全国大会のタイミングで、「本当に伝えたい食育」を提案することには、大きな意味があると感じました。

「いずれは取組みたい」が「今、取組もう」に変わった瞬間でした。

では、われわれが「本当に伝えたい食育」とは、一体何なのか?「日本アタッチメント育児協会だからこそ伝えらる食育」とは、どんなものか?まずは、それについて考えました。

行き着いたのが、「親が本当に知りたい食育とは何なのか?」でした。そして。すべての親が共通して持つ思いは、「子どもの成長」だという結論に達しました。

かくして「子どもの成長のために親が知っておきたい食育」というコンセプトが決まりました。

食だから体の成長をテーマにするのではなく、あくまで「子どもの成長」をテーマしていく方針です。ですから、「体の成長」だけではなく、「心の成長」、そして「知能の発達」という三位一体の成長を前提に「食」を学ぶ。そういう食育です。そのためには、発達心理学の要素は欠かせません。

「食育 × 心理学(アタッチメント) =アタッチメント食育」です。

このアタッチメント食育のカリキュラムは、食育、発達心理学のほかに、歯学を入れています。それは、「食」と「歯」の関係性の深さと共に、子どもの成長におけるお母さんの興味の大きなひとつに「歯の成長」や「歯みがき」といったテーマがあるためです。「親が本当に知りたい」を叶えるために、通常の食育では扱われることの少ない「発達心理学」と「歯学」が入ったのです。

カリキュラム制作にあたっては、それぞれの分野の専門家によるチームを組みました。今回の0期講座の講師を務める3人です。食育は、柏原幸代先生、歯学は、高田朋太郎先生、そして、発達心理学は、わたし廣島大三です。

3人が、それぞれの分野の知見を集めて制作にあたったのですが、ここで非常におもしろいことが発見できました。まさに新しい価値が生まれた瞬間です。歯学をつきつめたら、結局は「食育」に行き着き、食育をつきつめたら、「アタッチメント」に行き着き、そして「アタッチメント」は、「人間成長」に行き着いたのです。3人が、別々にテキスト作りをして、それらを持ち寄った時に、このようなことがわかったのです。

つまり、アタッチメント食育は、食育、歯学、発達心理学における個々の専門的な要素を通して、最終的には「食を通した人間成長」というゴールに向かう講座であるということを発見できたのです。

来年2012年のタイミングで、この「アタッチメント食育」を伝えることには、大きな意味があると、私は考えています。震災により「家族の絆」が見直され、「当たり前の安全」が脅かされました。そうした思いは、被災地の方々だけではなく、日本国中に拡がっている思いだと思います。そして、それに対して「何をすれば良いのか」「どうすれば良いのか」といった具体策を見つけられないで、不安ばかりが大きくなっているのが現状だと思います。

そのような現状に対して、「アタッチメント食育」は、ひとつの方向を示すことになると思います。「食」という日常の当たり前の行動だからこそ、毎日の行動だからこそ、実践しやすいのです。だからこそ、大事なのです。それを体系的に学ぶことに、大きな意味があるのです。2012年の活動における「新たな種」として、いっしょに「アタッチメント食育」の種を植えましょう!

 

アタッチメント食育インストラクター養成講座 >>
http://www.naik.jp/info/class/12171800shokuiku.html